CNETのアフィリエイトライターであるBrooke Crothers氏への匿名の情報源は、Windows 8がARMプラットフォームで安定版になり、2月に開発者に対して公開されると伝えている。これはARM版が不安定で、Intel版のリリースに対して遅れるであろうとした以前のレポートに比べると大きな進捗となっている。
「昨年10月、『ARM上のWindows 8』は不安定であったがために市場は残念に感じていました。しかし、ここで我々が見ているものはとても安定しています」と別の情報源が伝えています。その情報源はまた、2月の開発者への公開という時期に関しても明言していました。「我々はこの事に関してMicrosoftから直接は何も聞いていませんが、我々は『Microsoft』と共に開発を行っているハードウェアパートナーからこの件に関して聞いています。我々は約束します。2月頃に何かが。。。」
オリジナルの不安定さがどの程度なのかは明らかになっていないので、改善状況を定量化する事は難しい。しかし、まもなく開発者がビルドを直接体験できるようになるという事が明るい話題であることは間違いない。さらに興味深いことに、まもなく登場するARMベースのデバイスは同等のIntelパワードモデルよりも遥かに安価になるとするIntelに関するコメントがある。
「『Intelベース』のウルトラブックの登場よって、より速く、『バッテリー寿命』もより長持ちする、より薄いデザインのウルトラブックを手に入れる事が出来るようになったが、ARM上のWindows 8であればより安価にこれらを手に入れる事が出来ます。そういったイメージを一般に普及させることができるということがより大きく意義のある事です。もちろんそれら速さやバッテリー寿命、薄いデザインのすべてを手に入れる事が出来るのです。これにより『ARM』のライバルのまさに目の前にウルトラブックがやってこようとしています」と、その情報源は述べています。
価格とパフォーマンスだけがIntelがARMベースデバイスに対してプレッシャーを感じている領域ではない。Crothers氏の情報源はWindows 8のARM版リリース日がIntelビルドよりも遅れるとの以前のレポートに異議を申し立てている。Microsoftはオフィシャルの発表を行っていないが、現在ではARM版Windows 8はIntel版と同時期にリリースされるのではないかと考えられている。
アプリケーションに関してはMicrosoft OfficeがARM上で動作しているとのうわさがあるが、直接の情報源によって裏付けられたものでは無い。(Win7、Vista、WinXPなどに対して設計された)レガシーなWindowsソフトウェアはARMベースのWindowsで動作させるためには、大規模な改修を行わないのであれば再コンパイルが必要になる。この要求はHTML5とJavaScriptを用いて構築されるMetroスタイルアプリケーションへ開発者を移行させる主なモチベーションの一つとなっている。