Visual Studio 11 betaのとともに、MicrosoftはTeam Foundation Server Expressを発表した。これは1~5名の小さな開発チーム向けで、無料で提供される。
Team Foundation Serverのソースコードコントロール、ワークアイテムトラッキング、ビルド自動化、アジャイルタスクボードといった主要な機能はExpress版でも提供される。TFS Expressでは、ユーザは自分のシングルサーバで開発環境をホストできる。通常の販売価格を考慮して、Express版には一部制限がある。シングルサーバ限定、SQL Server Expressのみ対応(インストール時に提供される)、TFS Proxyのサポートなしなど。Sharepointインテグレーションも利用できない。
Visual Studio 11のExpress版はTFSをサポートしている。もし制約のあるExpress版でも構わなければ、小さな開発チームは無料でMicrosoftのツールチェイン一式を使ってアプリケーション開発ができる。Microsoftはアップグレードパスを提供しているため、中規模チームや移行検討中の人はまずExpress版を試してみて、それからフル機能版にアップグレードするとよいだろう。5名を超えてアクセスする必要があるなら、追加のClient Access Licenses (CAL) を購入するという選択肢もある。
このExpress版によって導入障壁となっていたコストがなくなるため、Microsoftはこの環境に対する開発者への認知度を上げるはずだ。Linux(無料)とApple OS X (ダウンロード可能なXcode) のこれまでの価格的アドバンテージを見て、ようやくMicrosoftは、意欲的なWindows開発者に合法で良心的価格の開発プラットフォームを提供することが重要であると認識したようだ。