Intelからのコントリビューションにより、ADT (Android Development Toolkit) 17のエミュレータが「WindowsとMac OS Xの仮想化モードにおけるx86システムイメージの実行」をサポートするようになった。これはIntel Virtualization TechnologyもしくはAMD Virtualizationを利用しており、後者はLinuxでしか動かない。なお、AVDはx86をターゲットにして、実ハードウェア上で走らせる必要がある。つまり、別の仮想マシン内では実行できないということだ。
実験的なグラフィックアクセラレータも利用可能になった。これには「Android 4.0.3 (API Level 15)、リビジョン3以上」をターゲットにしたAVDが必要となる。
ADT 17にはLintを大きく拡張したバージョンも同梱されている。これは次のように説明されている。
Lintは静的チェッカーであり、正しさ、セキュリティ、パフォーマンス、ユーザビリティ、アクセシビリティに関するさまざまな問題について、XMLリソース、ビットマップ、ProGuard設定ファイル、ソースファイル、コンバイル済みバイトコードまでチェックすることで、Androidプロジェクトを分析します。
このバージョンのLintにはAPIバージョンチェック、パフォーマンスチェック、その他諸々が含まれている。ほかにも重要な変更点として、特定の警告を@SuppressLintアノテーションを使うことで無視できるという機能もある。
ビルドサポートには「ライブラリにおけるカスタム属性を持つカスタムビュー」が追加された。「カスタム属性を使ったレイアウトには、アプリのパッケージ名を含むURIの代わりにhttp://schemas.android.com/apk/res-autoという名前空間を使わなければならない。このURIはビルド時にアプリ固有のものに置き換えられる。」