MicrosoftがPHP開発者と付き合いはじめて今年で5年になる。この人気のある言語は、エントリーレベルのIDE WebMatrixからハイエンドのクラウドプラットフォームWindows Azureまで、Microsoft製品の至るところで見かけるようになった。“Microsoft Drivers 3.0 for PHP for SQL Server”とあるように、このリリースはSQL Server 2012の新機能にフォーカスしたものだ。
小規模なインストールベース向けにLocalDBをサポートする。これはSQL Serverの軽量版であり、アプリケーションがデータベースファイルにアクセスしようとすると自動的に開始される。PHPは主にサーバーサイドの言語なので、LocalDBは主に開発マシンでフルのSQL Serverをずっと走らせておきたくないプログラマにとって興味があるものだろう。
また“AlwaysOn”クラスタもサポートする。このリリースにはアプリケーションインテントとマルチサブネットフェイルオーバーのサポートが含まれる。アプリケーションインテントは必要に応じてリードオンリーのサーバへコネクションを再ルート可能にする。マルチサブネットフェイルオーバーは、物理的に離れたリージョンにあるサーバーをフェイルオーバー可能にする。
最後に、PHPドライバにはクライアントのクエリ結果のバッファリングサポートも含まれる。行をメモリに格納することで、「通常一行一行、結果セットを取得する必要のあるサーバに対するラウンドトリップ時間」を削減することができる。
Microsoft Drivers 3.0 for SQL Server for PHPはMicrosoftのDownload Centerで提供される。ドキュメントはMSDNで、ソースコードはCodePlexでApacheライセンスの元提供される。今のところ、これはWindows上のPHPでのみ利用できる。