SharpDevelopは無料で使えるVisual Studioの代替ツールであり、Visual Studio Expressが提供している以上の機能を必要としていても、その他のエディションに800・1,900USドルも払いたくない人にとって魅力的な選択肢だ。しかし残念なことに、.NETの急速な開発ペースがSharpDevelopを不利な立場に立たせている。
SharpDevelopの最も重要な課題の1つはRazorビューエンジンのサポートである。Razorは2年前には存在していなかったが、今ではASP.NET MVCがサポートしている多くのビューエンジンの1つとなり、MicrosoftのRazorへのコミットメントにより他の12のビューエンジンを表舞台から追いやることに成功した。Razorは現在、.NET Webデベロッパーを対象としているIDEにはなくてはならない存在である。
SharpDevelop 4.2では、シンタックスハイライトとHTMLのフォールディング(折りたたみ)がサポートされる。ただし、通常のC#コードファイルでサポートされているようなコード補完はまだサポートされていない。
コントローラとビューは手動でも作ることができるし、T4テンプレートを使って生成することもできる。T4ベースなので、プロジェクトやスタイルにあわせてテンプレートを書き換えることが可能である。