昨年はBill Gates氏も将来重要な分野になると考えているロボット関連の話題が多かった。Microsoftは早くからこの分野の開発環境を提供してきた。そして、近頃Microsoft Robotics Developer Studio 4.0 (RDS4)を発表した。
Robotics Develop Studioの拡張のひとつはKinectセンサーのサポートだ。ハードウエアが使えない開発者はシュミレーションツールを使ってソフトウエアをテストすることができる。
Microsoftによれば、この新しいバージョンの開発環境は、
- シュミレーションツールを提供します。これを使えば、ハードウエアなしでKinectベースのロボットを開発できます。
- ハードウエアの設計のためにMicrosoftはRobotics Developer Studio: 参照プラットフォーム設計仕様書を発表してKinectベースのロボットの設計を標準化しました。Parallax, Incはこの仕様書を元にしてハードウエアキットを製造しています。
- RDS 4はMicrosoft .NET Framework 4.0、XNA 4.0、Silverlight 4.0をサポートしています。
- 開発者はこの開発環境を使って商用製品を作れます。
この新しい開発環境では3Dを使ったシュミレーション環境が利用できる。新しいDSS Manifest Editor (DSSME)を使えば、アプリケーションの構成や配布シナリオを作成できる。VPL (Visual Programming Language)は、
比較的単純なドラッグアンドドロップで操作できるビジュアルプログラミング言語ツールを提供します。これを使えば簡単にロボットアプリケーションを作成できます。また、VPLは接続されたブロックの集まりをひとつのブロックとして扱い、プログラムの中で再利用できます。VPLでは人間が読みやすいC#のコードを生成します。
Concurrency and Coordination Runtime (CCR)は非同期入出力を管理する。これによって複雑さが低減する。CCRが“スレッドやロック、セマフォの複雑な手動管理”を隠蔽してくれるからだ。
また、軽量な状態指向のDecentralized Software Services (DSS)フレームワークも利用できる。これを使えばオープンなプロトコルを使ってロボットとPCを通信させられる。
興味のあればここからRDS4をダウンロードしてみるといいだろう。