NUnit, XUnit.net,QUnit,Jasmine,そして Chutzpah。Visual Studio 11 Beta ではこれらがすべてサポートされ,MSUnit と合わせて開発者に対して,より広範な選択肢と包括的なユニットテストのエクスペリエンスを約束する。今後 VS 11 の最終リリースに向けて,そのリストはさらに大きくなるものと期待される。
Microsoft は上記テストフレームワーク用のよりよい Visual Studio ドライバを開発する作業を,コミュニティと共同で進めてきた。最初から内蔵されている MSUnit フレームワークに固執するか,あるいはこれらのドライバをインストールして,オープンソースツールに組み込みと同様なエクスペリエンスを獲得するかは,開発者の選択に任せられている。他のエクステンションと同じように,これらのアダプタもビルドサーバで動作するような設定が可能だ。サポート対象フレームワークの完全なリストは,ダウンロードリンクと合わせて ScottGu 氏のアップデート サイトで確認することができる。
ただし他のサードパーティエクステンションがそうであるように,Visual Studio の express SKU では利用できない。
Visual Studio では以前のバージョンから MSUnit を同梱しているが,.NET 開発者の多くはコードのユニットテストに NUnit や Xunit などオープンソースツールを好んで使用している。さらにウェブアプリケーションでの JavaScript 利用の増加に従って,Jasmine や QUnit などのフレームワークの採用される頻度も高まっている。十分なテストカバレッジを得るために Visual Studio 外部のツールを複数使用して開発を行ったり,あるいは/または VS との統合を行う (TestDrive.NET や Chutzpah のような) 他のブリッジツールを使用するのは,今日の開発者にとってすでに普通のことになっている。しかしこれらフレームワークのサポートの組み込まれた VS 11 ならば,さらにスムーズなエクスペリエンスを得ることができるのだ。
全体的に見るとこれは,オープンソースコミュニティとより緊密な関係を持とうとする Microsoft の動向に沿った行動だ。最近では .NET テクノロジの一部をオープンソース化 したり,Visual Studio に JQuery や Modernizr を同梱するなどといった,さらに踏み込んだ行動も見受けられる。事実 Microsoft には,自社がイニシアティブを所持している多数のオープンソースプロジェクトのリストを維持管理する専門ウェブサイトもある。そこで取り上げられているプロジェクトの大部分は,CodePlex でホストされているものだ。