プロジェクトマネジメント協会 (Project Management Institute) は,先ほど制定した PMI ACP (Agile Certified Professional / アジャイル認定プロフェッショナル) の資格要件を緩和すると発表した。アジャイル経験に関する部分が主な変更点である。これまでは個々に対して,過去2年間で 1,500 時間のアジャイルプロジェクトでの業務経験が必要とされていたが,今後は過去3年間で1,500時間の業務経験が条件になる。アジャイル技術への関与時間 (トレーニングなど) の要件も同じように,プロジェクト管理以外の任意のアジャイル経験を含むように緩和されている。
これら新たな要件は 2012 年 3 月 26 日から開始されていて,認定取得を目指している志願者には通知済みである。次の表はその連絡に含まれていたもので,赤字で強調されている 部分が今回の変更点だ。
一般プロジェクトの 管理 経験 |
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アジャイルプロジェクトの 管理 経験 |
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アジャイルプロジェクト管理トレーニング アジャイルプラクティスに関するトレーニング |
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ACP サポートチームで PMI Agile CoP の共同リーダを務める Derek Huether 氏によると,"プロジェクト管理" 経験から "プロジェクト" 経験に変更された背景には,志願者の間に相当数の混乱があったのだという。
本認定はプロジェクト管理者に限定されるものではない,と明記されているにも関わらず "プロジェクト管理経験" を掲げているのは,実務者に向かって,本当はプロジェクトチームでの作業経験よりもプロジェクト管理経験を求めているのだ,と言っているようなものです。
その他の変更としては,アジャイルプロジェクトの経験の獲得期間を,過去2年間から3年間に変更したことがある。総じてこれらの変更は,これまでより多くの人々に PMI ACT テストの取得を可能にするものだ。
資格要件についてさらに詳しく知りたい向きには,以下のリンクを参照して頂きたい。