SenchaがSencha Architect 2を発表した。これはExt Designerのメジャーアップグレードになる。Sencha Architect 2はモバイルアプリ向けにSencha Touch 2を、デスクトップ向けにExt JS 4を利用するビジュアルアプリケーションビルダーだ。
Sencha Architect 2は自社のHTML5レイアウトツール Ext Designer上に構築され、デスクトップおよびモバイルWebアプリケーションを構築するための総合アプリケーション設計環境となるよう拡張されている。Sencha Touch 2およびExt JS 4を組み合わせることで、Sencha Architect 2は開発者の生産性を向上し、アプリケーションデザインパターンのベストプラクティスを促すことを狙っている。
Senchca Architect 2はビジュアルキャンバスとコード編集プラットフォームを提供する。ドラッグ・アンド・ドロップでモバイルおよびデスクトップアプリケーションがすばやく作れるようになっている。アプリケーションが完成したら、Webやネイティブアプリストア向けにパッケージングすることも可能だ。
主要な機能を以下にあげる。
- リッチなユーザインターフェイスを作成したり、バックエンドのデータソースに接続するためのドラッグ・アンド・ドロップ・コンポーネント
- Sencha Touch 2を使ったモバイルWebアプリケーションとExt JS 4を使ったデスクトップWebアプリケーションの構築をサポート
- Sencha Architect内でアプリケーション全体を作成できるコード編集機能
- Model-View-Controllerパターンのサポート
- ビルトインのiOSおよびAndroid向けワンクリック・ネイティブパッケージング
今回の新製品について、Senchaでプロジェクトマネジメントのシニアディレクタを務めるAditya Bansod氏に少し話を聞いた。
InfoQ: Sencha ArchitectはネイティブのブラウザコンポーネントをラップしたHTML5 GUIのように見えます。どうやってできているのか少し教えてもらえますか?
Aditya氏: Sencha Architect 2.0はExt JSを使っています。、ランタイムはWebKitを利用したSencha独自の内部Webラッピング技術をベースにしています。
InfoQ: コード編集にはどんな技術を使っているのですか?
Aditya氏:コード編集はCodeMirror 2をベースにしています。
InfoQ: 既存の確立されたプラットフォーム向けのツールと比べて、HTML5向けのツールの進化をどう思っていますか?
Aditya氏: HTML5向けのツールはまだ初期段階ですが、その進化のペースは目をみはるものがあります。この分野では、すぐれたツールの要求が大きいためです。Webスタック (HTML5 + CSS3 + JS) の開発という難題はまだ解決されておらず、私たちはこれをワクワクするチャレンジで、大きなチャンスだと考えています。HTML5の開発ペースは速く、従来のソフトウェア開発技術のときよりも、私たちはずっとすばやくイテレーションして、ツールを進化させています。
Dionysios G. Synodinos氏: Webエンジニアおよびフリーランスのコンサルタント、Webテクノロジーに注力。