クラウドは、本質的に従来のWebホスティングとは異なっており、クラウドプラットフォームで最適な使い方をするには、一般的に既存のアプリケーションとはいくつかの構造的な変更が必要になる。Peter Laudati氏は、彼の記事である“ASP.NETアプリケーションをWindows Azureに移行する際の懸念事項トップ7”の中で、ASP.NETとWindows Azureのコンテキスト内で、いくつかの懸念事項の詳細を探っている。
記事の中で上位の懸念事項として以下があげられている–
- ストレージの処理 – 仮想ハードディスク、Windows Azureストレージ (blobs, tables, queues)または、SQL Azureのどれを使うかを決めなくてはならない。
- アプリケーションをWebRoleにマッピング
- アプリケーションの依存性
- セッションステート – ステート情報を保持するプロバイダをWindows Azure キャッシュ、テーブルストレージまたは、SQL Azureを使用することができる。 (注意:長期間維持が必要なセッションはクラウドアプリケーションにうまくフィットするとは言えない)
- アイデンティティと認証
- 構成の処理
- IIS構成の違い
これらの懸念のほとんどは、他の技術や他のクラウドプラットフォームにも適用できる(たとえばAmazon S3や、Windows Azure StorageやSQL Azureの代わりにRDSをストレージにする)。
他のいくつかの記事として、“Channel9.msdn.comをWindows Azureに移行”と“Windows Azureアプリケーション構築のパターン”で、既存のアプリケーションをWindows Azureに移行したケーススタディを参照することができる。