MonoDevelop 3.0がリリースされ、特にC#開発者に特化したパフォーマンスや開発者生産性にフォーカスした新しい機能が多数追加されている。
このバージョンでの大きな変更は、MonoDevelopのリゾルバーとコード補完がMonoのCompiler Serviceを利用するようになったことである。今後のCompiler Serviceの改善はこれらIDE機能の改善に繋がる。
主な改善点。
- より良いコード補完、特にラムダ式とLINQ式に対するもの
- より速く、より正確な参照の検索
- C#のセマンティックハイライト
- VSデフォルトと互換性のある、新しい予め定義された「AllMan」による改善したコードフォーマット
- ニューバージョンのMonoMacアドイン
- 新しいVisual Designer for Mono For Android
- 大きなプロジェクトをより速く読み込み、ビルドできる
これとは別に、新しい実験的な機能であるSource Analysisが追加された。これは潜在的なコードの改善やリファクタリングとクイックフィックスコマンドを提供する。これを利用可能にすると、スクロールバーの近くにコードミニマップが表示される。リファクタリングにはNRefactory 5コンテキスト・アクション・モデルが用いられており、新しいコンテキストアクションを記述することも可能である。注目すべきは、NRefactory5はMono Compiler上で構築されていて、SharpDevelopでも用いられているもので、二つのプロジェクトチームのコラボレーションの結果である。
MonoDevelopは.NETやMonoベースのデスクトップアプリケーションやWebアプリケーションのためのオープンソースのIDEで、主にXamarinによって開発、サポートが行われている。