「調査結果:あなたの会社はどのくらいアジャイルを取り入れているか?」と題された2011年11月グローバルアジャイルソフトウェアアプリケーション開発オンライン調査の結果を、最近、Forresterが発表した。この調査には、アジャイルを導入した企業がどのように実施しているかという興味深い調査結果が数多く含まれている。
Forresterは、アジャイルを実施している、または、実施したことのある企業から205人のITプロフェッショナルに対して調査を行いました。これらの企業は、少なくともアジャイル初心者であり、最低1プロジェクトはアジャイル開発を始めています... この調査から、アジャイルがどのように使われているか、また、導入予定者ではなく実践者によってどのように使われるかということが分かります。
調査の回答者の27%は、アジャイルの導入が十分に進み、複数のチームに広がっていると答えたのに対し、22%はアジャイルは十分に実施されているが、一部の部門だけだと回答した。大多数の企業は1年以上アジャイルを利用している。使われている手法に関しては、回答者の70%がアジャイルとアジャイルではない手法を混ぜ合わせていると回答し、もっとも人気があるのはスクラムであった。最も多いアプローチは以下の通りだ。
81.5% スクラム
58.5% 反復型
44.4% ウォーターフォール
37.1% テスト駆動開発 (TDD)
37.1% かんばん
35.6% エクストリームプログラミング (XP)
32.7% リーン
アウトソーシングに関しては、大多数の回答者は、アジャイルプロジェクトに取り組む時に外部のプロバイダを使わない(31%)か、外部のプロバイダの開発方法を特に決めないと回答した。
アウトソーシングする場合、アジャイルはそれほど広く使われていません。15.5%は既存の契約がアジャイルを制限するものだと考えています。さらに、プロジェクトの50%未満でアジャイルを使っている企業のうち76%が、契約やSLAが適切ではないために、システムインテグレータを使おうとしないことをこの調査は示しています。
全体的に、品質の改善 (46%) がアジャイルを利用する企業で最も認識されている利点であり、対照的に、データをIT業界や企業に絞った場合は、よりよいビジネス/ITの連携 (47%) が挙げられる。どちらの企業のタイプであっても、これらは中間軌道修正の機会の増加 (43%と46%) と顧客のビジネス満足度の全体的な改善 (38%と42%) が続く。
顧客満足度はアジャイルのビジネスバリューを測る方法としてもっとも一般的ですが、新しいビジネスの測定方法も生まれています。一部を挙げると、サイクルタイム、予測可能性の改善、不確実性の減少、ビジネスバリューなどです。
顧客満足度を測ることは、多くの企業が今でも苦労している。
26% 継続的にシステムの使用や他の仕組みについて集めたデータを使う
25% メジャーリリースやプロジェクトの完了などの重大な出来事の後で実施
20% 6ヶ月以内の定期的な間隔で実施
15% たまに実施
8% 6ヶ月から12ヶ月の間隔で定期的に実施
5% 実施しない
Diego Lo Giudice氏によって集められたレポートは、Forrester Researchの顧客に提供されている。このリサーチで驚くべきことはあるだろうか? また、あなたの組織でも同様のことが見られるだろうか?