先月サンフランシスコで開かれた最初のChefカンファレンスにおいて、OpscodeのCTO、Chris Brown氏はChefの今後に関する「一般教書演説」をプレゼンした。そこで彼は、このよく知られたインフラストラクチャ管理ツールは異機種プラッフォームで動いている複雑なエンタープライズ環境に使う準備ができている、と語った。
Opscodeは、Windows Active Directoryとのユーザ管理統合、非Linuxプラットフォーム(複数のAIXとSolarisバージョン)向けのネイティブインストールパッケージ、データストアとしてのMySQL/PostgreSQLといった新機能を発表して、複雑なインフラストラクチャを管理できるエンタープライズ対応ツールとしてPrivate Chefをプロモートした。
CouchDBからMySQLやPostgreSQLへの動きには、高頻度のDB読み書き操作によるパフォーマンス問題のためというもっともな理由があるが、企業の運用チームがNoSQLに馴染みがないことも、この移行の一因となっている。
ネイティブパッケージインストーラーはChefインストールの「組み込み」環境を提供し、Chefのソフトウェア依存関係をほかのシステム依存関係から分離してくれる。これによってChefを実行するのに特定のRubyが必要になるといったよくある問題を解決でき、Opscodeのサポートチームの仕事を楽にする。(Chefはプライベートでもクラウドでも同じ環境で動作する)
ここではレポーティングや(非Ruby)スクリプトの利用といった機能についても言及された。
· “why-runs” (dry-runレポーティング、望ましい状況 vs. インフラストラクチャの現状、それらの間のギャップを合わせるために必要なアクション)
· シンプルになった出力(システムに対するアクションとアップデート、致命的エラー、最小限のレポーティング)
· レガシースクリプトがクックブックに含まれ、リソースとしてバージョン付けされる
· インフラストラクチャにおけるノードの部分サーチ(単一属性値による)
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