英国コンピュータ協会は「ソフトウェアアーキテクチャ、ソフトウェア工学、協調環境における革新的業績」によりGrady Booch氏にLovelace Medal 2012を授与した。
Lovelace Medalは1998に創設され、エンジニアリング、サイエンス、プロダクト、プラクティスにおける貢献に対して授与される。プレスリリースではこう述べられている。
Booch氏の業績は現代のソフトウェア工学の多くの基礎となっており、事実上ソフトウェア中心のシステムのあらゆる領域に適用されています。Booch氏は国際的にも著名であり、オブジェクト指向設計 (OOD) という言葉やプラクティス、また協調開発環境 (CDE) という言葉やプラクティスを考え出しました。
Grady Booch氏はUMLの作者のひとりでもあり、Rational Software Corporationが1981年に創立されて以来、そのチーフサイエンティストを務めている。現在はソフトウェアアーキテクチャのハンドブック作りにかなりの時間を割いている。
受賞後、彼はこう答えた。
英国コンピュータ協会からLovelace Medalを授与され、大変うれしく思っています。現代のコンピューティングの繁栄はCharles Babbage氏やAda Augusta氏、この賞の名前の由来であるLovelace伯爵夫人の時代にさかのぼることができます。人間の精神を進歩させるためにコンピュータ技術の前進に貢献してきた人たちのひとりに数えられることは、非常に栄誉であるとともに責任を感じています。