PowerShell 3 は Windows Workflow Foundation のタスクスケジューラに統合されている。スクリプティングの改良,10倍以上に増えたコマンドレット,ツールビルディングの強化などが新たな機能だ。これによって PowerShell は,これまで以上に DevOps 指向のツールになった,と Windows Server Division のリードアーキテクトである Jeffery Snover 氏は主張する。
氏は最近,DevOps 改善に役立つ PowerShell 3 の新機能を解説した いくつかの 記事 を発表している。取り上げられているのは次のような機能だ。
- Powershell 2 (~230) に比較して 10 倍以上 (2430) に増えたコマンドレット – ネットワーク,ストレージ,クラスタリング,DNS,ファイルサーバ など – による,言わば「すぐに使えるオートメーション」の実現
- Windows Workflow Foundation の活用 が可能
- WMI エクスペリエンス の改善
- タスクスケジューラを使用した バックグラウンドジョブのスケジュール
- 3分以内のネットワーク切断に対するセッション保持 – 切断後,別のマシンからでも (リモートデスクトップのように) セッションの切断あるいは再接続が可能
PowerShell 3 で 新たに導入された機能の完全なリスト については,InfoQ ですでに紹介している。
Windows PowerShell は Microsoft のタスク自動化フレームワークである。 コマンドラインのシェル,およびその上に構築されたスクリプト言語で構成され,.NET フレームワークに統合されている。人気の機能ではあるが,唯一の選択肢ではない – Chef や Puppet などいった他の統合フレームワークもあり,それぞれが独自のメリットを持っている。クロスプラットフォームであることもそのひとつだ。
PowerShell 3 は Windows Management Framework 3.0 RC (Windows 7 ファミリで動作する),あるいは Windows 2012 Server RC1 に含まれた形でダウンロードすることができる。