長年に渡って、多くの人々は、Agileの実装について語る時、Scrumがお決まりの出発点だ、と考えてきた。実際、多くの人々は、しばしばScrumとAgileは同じものである、と間違って信じている。Scrumの人気と幅広い採用のために、多くの組織で既定のAgileとなってきた。
しかし、最近Kanbanの台頭によって、KanbanをAgileの進化における次のステップと考えている人達がいる。
Abby Fichtner氏は、最近Kanbanが新しいScrumだ、とまで言っている。
おそらく、年がら年中、私は開始に時間がかかる。しかし、私は自己組織化されたチームと継続的なフィードバックの背後にあるScrumの考えを非常に重要視しているが、Kanbanが我々にもっと柔軟性を与え、Leanから学んだ教訓をフルに活用して、アジリティの次のレベルを示していることを感じざるを得ない。
氏が考えるScrumの最大の問題は、時間の区切られたスプリントだ。
開始の作業で、Scrumスプリントは、ほとんどいつも余りに長い道のりである。スプリントが長すぎると、リリースが減り(収益が遅れる)、そしてチームは、顧客ニーズの変化に適応できるようになる前に、あまりにも長く待つことを余儀なくされ る。それは古い情報を使用して前進を続けていることを意味するので、無駄である。
一方、スプリントが短すぎると、大きなフィーチャが任意により小さなタスクに細切され、顧客にとって有用なものでなくなり、チームが達成しょうとしているものが、ぼけたものになる。
氏が言っているのは、Kanbanのはスプリントがなく、作業中(WiP)を制限することに決めており、フィーチャが完成する時には2つのことが起きる。
- フィーチャは、製品に即リリース可能である(チームがそうすることを望むのであれば)
- チームは、次の最強優先順位のものが何であれ、開発を始めることができる。例えそれが今日知ったばかりのアイテムであってもである!
フィードバックをより早く適応できる能力によって、もっと多くのフィードバックを盛り込んだものになる。
Erwin Verweij 氏は、反対意見である。 Scrumに関して彼が言ったのは、
チームは、開発にとってベストなやり方を決定できます。プレッシャは、なくなります。チームは作業を見積り、何を成すべきで、何をすべきでないかについて、はっきり見通しが持てます。ほとんどのプロジェクトマネージャがコントロールしたがる、ことは知っています。そのコントロールを失うことで、例えそれが嘘のコントロールでも、まるでプロセスから除外されたように感じます。
次にKanbanがあります。Kanbanは、このコントロールを取り戻します。プロジェクトマネージャが好きで理解できる、見えるワークフローが存在します。Kanbanは、スピードや一定時間内に何をすべきでないかについて、何も言いませんので、プロジェクトマネージャは、また圧力をかけ始めます。
何も変わらない、非常に大きなリスクがあります。プロジェクトマネージャは、尚もプレッシャをかけ続け、前進させ始めます。プロジェクトを開発フェーズ(設計、開発、テストなど)に分けることができるので、彼らはウォータフォールモデルを手に入れることができます。
Lisa Crispin氏は、彼のチームがScrumで始めたが、今では Lean, Kanban, XPのプラクティスを使っており、以下のように言っている。
我々のチームが素晴らしい理由は、自己組織する真の能力があることです。2週間毎に反省会を持ち、真摯に改善を願っています。
結局のところ、会社は品質に焦点を当てており、開発チームにできる限り最高品質のソフトウェア製品を提供するために何をしなければならないことを考えさせることになる、と考えています。
Derek Huether氏が加えたのは、
もっと多くの組織がKanbanは、実行可能なScrumの代替案であることを知る必要がある、と考えています。我々がチームに権限を与え、よいリズムを維持し、儀式に光を当て続ける限り、もっと多くのチームがより好ましいアプローチとして、ScrumよりもKanbanを採用し続けるにほとんど疑いを持ちません。
George Dinwiddie氏は2つの間にいくつかの共通点を見出した。
Kanbanは、制限されたWIPに焦点を当てており、短いサイクル時間を示唆しています。定期的なリズムを持つことを推奨しています。Scrumは、短い、定期的なリズムに焦点を当てており、制限されたWIPを示唆しています。これらを上手くやっていれば、両方のやり方は、同じ場所に到達します。
Abby氏は次のように結論している。
私は、Scrumには、自己組織化チーム・継続的なフィードバックのような、素晴らしい考えがある、と今でも信じています。我々は、単に浴槽の湯を捨てるべきでは無い、と思います。しかしこれらと同じ考えがKanbanの予定作成でも機能し続けています。
Kanbanは、Scrumを超えた次のステップだろうか?