Node.js 0.8がリリースされた。より高速化、安定化され、Clusterモジュール、新しいDomainモジュール、GYPによる新しいビルドシステムなどが改善されている。
開発チームが公開したパフォーマンスベンチマークによると、Node 0.8.0は直近のstable版 0.6.19 と比べて、200%性能改善されているそうだ(nodeでは奇数バージョンをunstable版とするスキーマが使われている)。リード/ライトのスループットも改善されている。nodeチームによると、これらの多くはV8の改善によるものだという。
彼ら(V8チーム)はNode.jsプロジェクトのニーズによく対応してくれました。Nodeが成功しているのは、この非常にすばらしいVM上に構築さているおかげです。
Clusterモジュールには複数の新機能が追加されている。既存の機能も高速化、安定化された。ファイルディスクリプタ関連の機能もある。これは0.6で廃止されたものだが、一部形を変えて復活した。新しいDomainモジュールを使うと、複数のIO機能をグループ化して、効率よくクラッシュに対処できるようになる。
Nodeは新しいビルドシステムとしてGYPを使うようになった。GYPはターゲットに合わせて、MakefileやVisual Studioプロジェクトファイル、XCodeファイルを生成する。これはV8やChromeにも最近採用されたものだ。Node 0.6以降、Windows上でのビルドにはGYPが使われていたが、それ以外ではWAFが使われていた。
APIの変更詳細の完全なリストがnode wikiに、リリースアナウンスがnodejs blogにある。また最新のstable版は0.8.1であることに注意しよう。これは0.8.0の4日後にリリースされたもので、マイナーな変更を含んでいる。