自分の意思決定に疑問があるなら、BIDS Trading Technologies LtdのCTOであるJim Bird氏のブログを読むといいだろう。ブログ“Building Real Software”で、氏は、アジャイルとリーンの意思決定の対立について書いている。氏は2つの手法の違いを指摘し、このトピックについてのコミュニティの議論について書いている。
Bird氏はKelly Water氏が作成した“リーンソフトウエア開発の7つの原則”の4番目を引き合いに出して、十分に情報がある状態でその場その場で意思決定をする方法の主な利点について考察している。氏によれば、詳細な設計の決定や依存性の解決をプロジェクトの後半に後回しにすることで、チームはより適切で最新の情報を集めることができる。そして究極的には“(...)より良い意思決定ができるはずです”。氏は意思決定を遅らせるのが適切な状況を2つ挙げている。チームが問題について十分知っていない場合と、チームが何を実現しなければならないのか理解でき実現する方法も明らかな問題を扱う場合だ。この2つの場合は、他の問題に注力した方が無駄を省けるし、開発者の作業も削減できる。
この記事の後半で、氏は“(...) 学習する時間したり、考えを変えたり、やり直したりする時間がある場合でも、初期段階でしなければならない意思決定がある”ことを説明している。氏はMike Cohn氏の著書“アジャイルな見積りと計画づくり”に載っている例を引き合いにして、国際化やデータ処理や監視のような横断的関心事について論じている。Bird氏によれば、このような横断的関心事についてプロジェクトの初期段階で意思決定を間違うと、無駄を生み出してしまう可能性が高い。