Microsoftは継続してVisual Studio 2012の改善点について説明を続けている。Larry Sullivan氏は、Visual StudioプログラミングチームのDuke Kamstra氏とChuck England氏からの新しい情報としてVSツールボックスメインのUI描画スレッドの負荷をどのように軽減したのかについて提示した。
議論は、PerfWatsonユーティリティから取得したパフォーマンストレースのレビューから始まった。これでは、大きなプロジェクトのツールボックスにおいては、ソリューションが閉じられたときに“Visual Studio UIが30秒”ブロックすることがあることが示された。さらに、ツールボックスのパフォーマンスにより、WindowsフォームデザイナとWPFデザイナのようなデザイナにインパクトがあることがわかった。
この影響は、ツールボックスの描画の仕方によるものである。ツールボックスによって表示されたコンポーネントの一覧は、Microsoftと(存在する場合、)サードパーティーベンダーによって提供されるコンポーネントの一部として構成される。その他のユーザーコンポーネントのグループは、ユーザープロジェクトの中でユーザーが定義したものである。
コンポーネントの最初のグループには大きな変更はないが、2番目のグループはVisual Studioのソリューション検索で表示されるはずのすべてのコンポーネントが読み込まれている必要がある。パフォーマンストレースは、"ユーザーコントロールの検索は、ソリューションのサイズと複雑さに応じて遅くなる可能性がある"ことを示している。
以下の操作エリアはパフォーマンス改善のために見直された:
- ソリューションの読み込み
- デザイナのオープン
- ビルド構成の変更(Debug/Release)
- ソリューションのビルド
- ソリューションのクローズ