Adobe SystemsがPhoneGap 2.0をリリースした。これは開発者や企業がHTML、CSS、JavaScriptを使って、クロスプラットフォームのモバイルアプリを開発できるようにするオープンソースソリューションだ。PhoneGapフレームワークを使うと、iOS、Android、Blackberry、Windows Phone、Palm WebOS、Samsung Bada、Symbianといった幅広いプラットフォーム向けにアプリケーションを構築できる。PhoneGap 2.0にはCordova WebViewのサポートが含まれている。これはすべてのモバイルプラットフォームで利用可能なブラウザコントロールを使うことで、Webアプリをネイティブアプリとしてラップできるようにする。
ポートランドで開かれた2年目のPhoneGap DayにおけるPhoneGap 2.0の発表で、Adobeはフレームワークにコマンドラインツールが含まれることを明らかにした。これはプロジェクト生成、デバッグ、エミュレーションといったプラットフォーム横断の共通タスクに標準のやり方を提供する。最新のリリースでは、Node Package Managerを使ったフレームワークで生成されたアプリケーションの簡単インストールや、Cordovajsライブラリによるプラットフォーム間で一貫したJavaScriptのサポートも提供される。
またPhoneGap 2.0はWindows Phoneをサポートする。これにより加速度のような先進機能を追加することで、Windows Phoneデバイスで動作するゲームのようなアプリケーションも作成可能になる。さらに、開発者はiOSプラットフォーム向けに実装された大きな変更を見ることができる。
PhoneGap 2.0より以前の開発者は、問題のあるXcodeテンプレートをフル活用してMac OS Xでアプリケーションを構築していた。しかし最新リリースを使うことで、開発者はコマンドラインから新規プロジェクトを作成するだけでよい。ただし、Mountain Lionにアクセスする必要がある。(注: 公式ドキュメントによると10.7以上)
AdobeはPhoneGapの最新リリースとともに、広範囲に及ぶドキュメントを提供している。これには入門からプラグイン、移行マニュアルなどが含まれている。開発者がモバイルアプリの開発を加速するのには、これらのリソースが非常に役立つだろう。