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Azulがオープンソースコミュニティプロジェクトに無料で、Zing JVM を提供。

原文(投稿日:2012/08/06)へのリンク

 

4月終りの Zing 5.2のリリースに続いて、Azul Systems は、彼らの中断しないZing JVM をオープンソース開発者やプロジェクトに、開発やテスト目的の使用に対して、無料で提供する、とアナウンスした。

Azul SystemsのエンジニアリングVPで、共同設立者のShyam Pillalamarri氏は、InfoQに次のように説明した。

我々のソフトウェアの非常に大きな部分は、多くのオープンソース コンポーネントを使っています。なので、我々が思ったのは、「もし我々が、オープンソースプロジェクトのコミッターに無料で何かを提供しなかったら、彼らは、JVMの視点から、現在の製品が彼らに強いている制約だけに注目し続けることになるだろう。」ということです。そして、彼らは、他のユースケース、あるいはZingのようなものが利用できる時に、非常に良く動く実装の選択さえ、考えないでしょう。Zingは、基本的に全体のメモリ/スケーラビリティの問題を取り除きます。それ自体が大きなヒープサイズを持つことができ、マイナス面はありません。

この考えは、オープンソースコミュニティの早期採用者の経験によって実証されている。例えば、 Apache Luceneコミッターで、PMCメンバーである Michael McCandlessの話は、プレスリリースで以下のように引用されている。

Azulの革新的な Zing JVMと中断しないGCのお蔭で、今やApache Lucene プロジェクトの開発者は、大きなヒープを必要とするユースケースを探索できるようになった。例えば、高速サーチのために、全サーチインデックスをメモリー内に持つことができる。完全な Wikipedia英語サイトインデックスに対する最初のメモリーテストが、Zingは本当に中断しないし、140GBを超えるヒープを管理している。

Clojureクリエータの Rich Hickey氏は、言った。

コンカレンシーとスケールを向上するために不変性を利用するプログラミングとアーキーテクチャのアプローチは、中断や休止の無い、高い連続的なアロケーション率をサポートできるランタイムによって、良く適合するだろう。 Zing JVMをオープンソース開発者に提供することは、Azul はコミュニティに素晴らしい貢献をしたことになる。

GCによるポーズが無いことの他は、Zing GCコレクタについてここでより詳しく述べることにする。Zing GCコレクタは、幅広い動作範囲で、堅牢であるように設計されている。ミューテーションやフラグメンテーション率やヒープサイズ、ソフト リファレンスや動いている時のセットサイズなどの影響を受けにくいようにして、堅牢さを実現している。Zing自体は、特に、大メモリー、高トランザクション率、一貫した応答時間、長時間維持できるスループットを必要とする負荷に向いている。5.2では、更なるパフォーマンスの改善が見られる。特に同期メソッド呼び出しや共有オブジェクト周りにおいてである。

Zingは、Oracle HotSpot をベースにしており、 Linux と x86向けに最適化されている。5.2のリリースで、以下のLinuxディストリビューションがサポートされている。

  • Red Hat Enterprise Linux (5.2 以上, 6.x)
  • SUSE Linux Enterprise Server (SLES 11 sp1 と sp2)
  • CentOS (5.2 以上, 6.x)
  • Ubuntu Linux (10.04 LTS, 12.04 LTS) - 5.2 から新規

JVMは、あらゆる Java SE/EE 6アプリケーションをサポートし、近くJava 7 がサポートされる予定。

Zing JVMディストリビューションはまた、 Zing Visionと呼ばれる運用時間 アプリケーション可視化ツールが含まれており、これによって、問題のあるアプリケーションからリアルな情報を根本問題に影響を与えずに、取得できる。また、5.2リリースでは、他にも改善があり、例えば、セーフポイントに達する時間の頃に、利用可能なガーベッジコレクションの統計を拡大している。

オープンソースプロジェクトでZingを使いたい人は、zing_oss@azulsystems.comにメールすべきだ。無料のサポートとして、Azulのオープンソース コミュニティフォーラムがhttp://www.azulsystems.com/developers/forumにある。http://www.azulsystems.com/developers/bugzillaを介してバグ報告できる。ベンダーはまた、商用サポートのオプションも提供している。

 

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