組み込み可能なオープンソースのWebベースコードエディタ、ACEのバージョン1.0がリリースされた。巨大なファイルの編集、45言語のシンタックスハイライト、TextMateテーマ、EmacsとViのキーバインディングといった機能がサポートされている。
数年間にわたるアクティブな開発と現場での利用を経て、ついにACE Editorがバージョン1.0になった。これには以下のような機能が含まれている。
- 数百万行のドキュメントを小さなドキュメントと同じくらい高速にエディット可能
- JavaScript、Java、C#、C、C++、Clojure、Go、Groovy、JSON、Scala、Ruby、XMLなどを含む、45言語のシンタックスハイライト
- EmacsとViのキーバインディング
- TextMateテーマのサポート
- コードの折りたたみ
- 正規表現を使った検索と置換
- 複数カーソル
ACEは任意のWebページやJavaScriptアプリケーションに組み込むことができ、複数の会社、有名どころとしてはGitHub、Google、Facebookなどの開発で使われている。Mozillaとともにこのエディタの主要な開発者であるCloud9は、ACEをベースにしたIDEを提供しており、JavaScript/Node.js、Python、Ruby、Apache+PHPのコードの実行や、JavaScript/Node.jsアプリケーションのデバッグ、これらアプリのHeroku、Windows Azureやローカル環境へのデプロイを可能にしている。将来Cloud Foundryなどのクラウドも追加される予定だ。またCloud9 IDEはJavaScriptとHTMLのコード補完もサポートしている。
ACEの開発者らはこれをモバイルデバイスのエディタになるよう拡張するつもりで、現在これに関して4つのIssue、パフォーマンス、ネイティブのコピー&ペースト、キーボード、ジェスチャーによるスクロールサポートがオープンになっている。
ACEの歴史と内部動作については、このInfoQの記事で詳しく紹介している。