Embarcadero Technologiesは、そのルーツがBorlandで、昔はTurbo Pascal を開発し、現代的な開発環境のパイオニアだったが、開発ツール製品群を全面的に改善し、リリースした。それらは、RAD Studio XE3の一部になっている。 RAD Studioには、DelphiとC++Builderが含まれている。 RAD Studioの詳細は8月半ばには、リークされていたが、モバイルとwebアプリ開発者向けにHTML5 Builderもリリースした。今回のリリースの焦点は、Windows と Mac OS X の幾つものバージョンに跨ぐクロスプラットフォーム開発のサポートの改善、データベース接続性の強化HTML 5とモバイル開発のサポートである。
RAD Studioには、 FireMonkeyのアップデート版が含まれているが、これは彼らのUIエンジンでDelphi と C++ の開発者は、単一のコードベースから Mac やWindows用のコーディングができる。「新しい FM2 UIエンジンは、「ピクセル完全な」ネイティブOS UIか、グラフィックデザイナーやサードパーティによって開発された完全にカスタムなUIの選択肢を提供します。」 FM2 UIはまた、デザイナーが組込みの Retinaサポートによって、Mac App Storeに出せるようなアプリケーションを作ることができます。
Embarcaderoはまた、新しいフレームワーク Metropolis UIを導入した。これによって、開発者は、Windows 8 UI スタイルをターゲットに出来る。これには、タッチ、ライブタイル(Live Tile)、タブレットデバイスセンサーのサポートが含まれる。既に既存のVisual Components Library (VCL)で開発している人には、 Metropolis UIに従来のWindowsアプリを新しいWindows 8スタイルに移行するためのツールが含まれている。データベース接続としては、RAD Studioは Visual Live Bindingsを導入した。これによって、開発者はビジュアル環境からグラフィック要素をデータソースに繋げることができる。
Delphi とC++ Builder は、本当のWindowsランタイムサポートを含むだろうと言う噂があった 。InfoQは、 Embarcaderoで製品管理部門のディレクタである John Thomas氏に聞いた。彼によれば、
Delphi と C++Builderのネイティブコンパイラーは、XE3でWinRTをサポートしません。我々の計画では、将来そのような環境をサポートしますが、我々の顧客のほとんどは、 Windows 8のルック&フィールでWindows デスクトップ(従来のWin32 APIなど)をサポートするように言っています。と言うのも、それがないと、WinRTへのポーティングが非常に労力のかかるものになってしまうからです。
RAD Studioにバンドルでも、別リリースでも、 HTML 5 Builderを使うと、開発者はビジュアルIDEから Javascript, HTML5, JQuery mobile、CSS3の全てを使って、webと/あるいはモバイルアプリを開発できる。クロスプラットフォームモバイルに携わっている開発者は、共通の HTML5/CSS3/JavaScriptコードベースから iOS, Android, BlackBerry,Windows Phone の全てをターゲットに出来る。HTML5 Builder は、クライアント側の開発だけに注力しているのではない。PHPのサーバー側のサポートやMySQLのようなデータベースも統合している。この最後の転に関して、InfoQは、 RadPHP (以前の Delphi for PHP) についてと、 HTML5 Builderは、RadPHPの改善版で名前を変えたのか尋ねた。氏は次のように応えた。
HTML5 Builderは、RadPHPの改善版で名前を変えました。クライアント側のソリューションへの追加、特に HTLM5 と CSS3を強調するのに、この新しい名前のほうがその新機能と今のマーケットへの妥当性にずっと合っている、と思いました。PHPバックエンドソリューション、特に Zend Framework と Data Accessコンポーネントは、完璧なweb開発ソリューションとして、これからもサポートされます。
Embarcaderoには、高級ツールと一緒の高速コンパイラーとビジュアル開発環境内に包まれたAPIを作ってきた長い歴史がある。 RAD Studio XE3は、「次は何?」に対する Embarcaderoの答えである。