MicrosoftはTFS Power Toolsの新しいバージョンをリリースした。TFS 2010 Power Toolsの更新版であり、Visual Studio 2012とTeam Foundation Server 2012のサポートが追加されている。また、TFS 2012に固有の機能を使うための新機能も追加されている。通常のTFSでもクラウドのTFS Previewでも利用できる。
新しいバージョンのPower Toolsで更新されたのは、
- Process Template Editor
- Team Members
- Team Foundation Build Extensions
- Alerts Editor
- Best Practices Analyzer
- tfpt.exe (Power Tool Command Line)
- TFS Backups
- PowerShellのコマンドレット
- Windows Shell Extensions
- Test Attachments Cleaner
- Work Item Templates
Team Members Power ToolはTFS 2012の新しいTeam Explorerの機能と統合された。そのため、更新されたTeam MembersツールはTFS 2010と以前のバージョンでは動かない。TFSチームのBrian Harry氏によれば、
チームの情報を記述するためにXMLファイルをチェックインするというちょっとまぬけなモデルではなく、新しいサーバの拡張機能を使ってTFSのグループや識別システムとしっかり統合しました。その結果、過去のTFSのバージョンと互換性がなくなりました。これはつらいことですが、正しいインフラを使い、簡単に管理できるようにしてイノベーションを先に進めるようにしようと決めたのです。
TFS 2012 Power Toolsのその他の特徴は、
Storyboard Shapes Power Tool - 大きさを変えられるストーリーボード形を作成できるコマンドラインのツール。以前はスタンドアロンの拡張として提供されていた。
Agile Process Settings Editor - Process Template EditorでAgile Project Managementを構成できる。Brian Harry氏によれば、プロセステンプレートエディタは現在はXMLエディタだが、将来バージョンではよりユーザフレンドリなエディタになる予定だ。
同梱されなくなったツールもある。Work Item SearchはTFS 2012のTeam Explorerの一部になった。Work Item Alertsの機能はTFS 2012のTeam Web Accessに含まれる。したがってTFS 2010では利用できない。 ロールバックとコミットチェックインポリシーはVisual Studio 2012に含まれるため廃止になった。
TFS 2012 Power ToolsはVisual Studioギャラリーからダウンロードできる。