Entity Framework 5.0は特別なデータ型をサポートし、DbGeographyクラスやDbGeometryクラスを利用して実装できる。また、キャッシュモードでLINQクエリをを変換することでLINQ to Entitiesのクエリの自動コンパイルを実現している。したがって、開発者は以前のバージョンのようにCompiledQuery.Compileメソッドを呼ぶ必要はなくなる。
MicrosoftのEntity Frameworkチームによれば、LINQ to Entitiesのクエリの性能は向上し、Entity Framework 4.0と比べ600%近く性能が向上している。
また、Entity Framework 5.0は自動で開発環境のデータベースエンジンを検出し、エンティティクラスの列挙型のプロパティを利用して新しいデータベースを作成する。また、既存のデータベースにモデルに含まれているテーブルがない場合はテーブルを追加する。
Entity FrameworkデザイナはVisual Studio 2012に同梱され、DbContextコード生成やマルチダイアグラムモデル、ストアドプロシージャのバッチインポートなど新しい機能を提供する。デザイナで作った新しいモデルはデフォルトでDbContextクラスとPOCOクラスを生成する。