今月初旬にリリースされたChefのバージョン(10.14.0)には5月に開催されたChefカンファレンスで紹介された重要な機能が盛り込まれている。長らく待たれていたdry runやnoop(最終的にはwhyrunと名付けられた)が盛り込まれ、システムにどんな変更がシステムに加えられるか予測し、レシピに従ってシステムを更新できる。
レシピの中のステップには依存関係があるので、Chefはこの依存関係を踏まえてシステムの現在の状態を決定する(例えば、あるサービスが実行されていなければならないにもかかわらず動いていない状態の場合、Chefはサービスはインストールされているが動作していないという判断を下す)
条件付きコマンド(例えば、not_ifやonly_if属性を含む)は必要のないアクション(例えば最新バージョンがインストールされていたらそのソフトウエアは更新しない)を防ぎ、システムの状態を変更しないようにするためだけに使うことが想定されている。
5月に紹介されたその他の機能のおかげて、出力フォーマットをminimalからverboseの範囲で選択できるようになる(rspecのように)。
エラーの調査も新しい機能だ。Chefが問題がレシピのどのステップにあるのか示してくれるので開発者はデバッグの時間を少なくできる。