JSR 342として、Java EE 7の仕様は、初期ドラフトレビューを終え、専門家グループは、多くの未解決問題に関してコミュニティからのフィードバックを強く望んでいる。これらの中には、Java EE Full/Web Profileに追加すべき新しいAPIやいかにもっと上手く、CDIを Java EEと折り合いをつけるものも含まれている。短い調査結果がここにある。
Java EE 7のスコープは、かなり縮小された。特に、PaaSプロバイダー向けのEE7のマルチテナント サポートを強化する計画は、Java EE 8に据え置かれた。この仕様には、まだ幾つかの重要なアップデートが含まれている。その中には、バッチ処理、JCACHE(長寿命の一時キャッシングAPI)、新規のJSON処理向けAPI、Web ソケット/HTML5サポートなどに向けた新しいAPIが予定されている。
更に、3つの古いAPIも大幅に整備された。
- Java API for RESTful web サービス用の Java APIであるJAX-RS 2.0には、新クライアントAPI、サーバーサイド非同期HTTP、フィルター、インターセプターが加わった。
- Expression Language 3.0には、4. webコンテナ外でのEL実行, 新規オペレータ,4. ラムダ式のサポートやその他が加わった。
- JMS 2.0は、簡素化に重点をおいており、その中には、 JMSオブジェクトにJava 7の java.lang.AutoCloseableを実装することや、 Java EEのJMSリソースの定義をより簡単にすることが含まれている。更に JMSXDeliveryCountが必須になる予定で、アプリがポイズンメッセージの処理をより簡単にできるようになる。新フィーチャには、JMSクライアントがメッセージの配信予定をスケジュールし、メッセージを送信し、確認応答がサーバーから受信されるまでブロックせずにすぐに戻るように、できる機能が含まれている。
予定されているアップデートの全リストが以下である。
- Javaプラットフォーム用のバッチ・アプリケーション (JSR 352)
- Beanバリデーション 1.1 (JSR 349)
- コンテキストと依存性注入(CDI)1.1 (JSR 346)
- エンタープライズJavaBeans 3.2 (JSR 345)
- Expression Language 3.0 (JSR 341)
- JSON処理用のJava API (JSR 353)
- RESTfulなWebサービス用のJava API 2.0 (JSR 339)
- WebSocket用のJava API (JSR 356)
- Java Message Service 2.0 (JSR 343)
- Java Persistence API 2.1 (JSR 338)
- JavaServer Faces 2.2 (JSR 344)
- JCACHE Java 一時キャッシング API (JSR 107)
- Java サーブレット 3.1 (JSR 340)
Java EE 6は2009年12月10日にリリースされた。すなわちEE 6とEE 7のリリース間のギャップが3年以上になり、仕様書の歴史の中で最長 である。