Microsoftは、 Microsoft Fakesベースのシム(shims)とSharePoint 2010 Serverオブジェクトモデルの基本的な振る舞いを実装したモジュールを提供するVisual Studio 2012 SharePoint Emulatorsの提供を開始したと発表した。
エミュレータを組み込むには、既存のテストのSharePointEmulationScopeに関連するコードをEmulationMode enumをパラメータとして受け付けるようにラップする必要がある。これは、すべてのMicrosoft.SharePoint.dll呼び出しを実行時にインターセプトするようにデフォルトで設定されている。また、Microsoft.SharePoint.dllアセンブリに対する呼び出しは実行時に自動的に再ルートされ、SharePoint Emulatorsにルートされる。
"SharePoint Emulatorsは、Microsoft Fakes frameworkに完全に依存しています。これらはシムの具体的な実装で構成されています。しかし、開発者は完全なSharePoint Serverに対してテストを実行する必要があるときに同じコードを再利用することができます。"とVisual Studio 2012のProgram ManagerであるJoshua Weber氏は言う。
Visual Studio 2012 SharePoint Emulatorsは、NuGetパッケージを通じて提供されており、Microsoft SharePoint 2010 ServerとMicrosoft Visual Studio 2012 Ultimateが必要である。彼のブログ投稿によると、Jousha氏はエミュレータの使用状況を調べ、またエミュレータを拡張するのに必要なステップを調べるている。
"SharePointコードのユニットテストをするためには、コードを分離する必要があります。だがこのテクニックは非常に高価であり、このコンテキストでSharePoint エミュレータは便利になるでしょう"とJoshua氏は言う。彼はまた、エミュレータに対してテストを実行することで、パフォーマンスが大幅に改善し、SharePointインフラストラクチャのテストのメンテナンスを削減することになると感じている。