Telerikが2012年第3四半期のリリースで,RadControls for WPF の Level 1 coded UI Testingサポートを開始した。開発者がUIテストコードの作成を完了するとレコーダダイアログがポップアップ表示されて,イベントの記録やエレメントの識別,ナビゲーションの実行と評価が可能になる仕組みだ。
"2013年第1四半期のリリースに合わせて,Level2,3, 4のテストサポートを追加する予定です。これによってプロパティ評価,コード生成,意図認識型の機能など,さらに充実したテストサポートを利用して頂けるようになります。" 同社のXAML AdvocateであるMichael Crump氏はこのように説明している。
Visual Studio 2012のソリューションエクスプローラでCoded UI Testプロジェクトを確認すれば,次のような項目が利用可能なことに気付くはずだ。
AssemblyInfo.cs – このファイルにはタイトルや説明,バージョン情報といった,アセンブリに関する一般的な情報が格納されている。
Coded UI Testing を組み込んだプロジェクトには,次のアセンブリへの参照が設定されている。
Microsoft.VisualStudio.QualityTools.CodedUITestFramework
Microsoft.VisualStudio.QualityTools.UnitTestFramework
Microsoft.VisualStudio.TestTools.UITest.Common
Microsoft.VisualStudio.TestTools.UITest.Extension
Microsoft.VisualStudio.TestTools.UITesting
Telerik.WinControls.CodedUI2012
これらのライブラリはVisual Studio 2012インストールディレクトリのCommon7/DE/PublicAssembliesにある。
CodedUITest1.cs – CodeUIの実際のテストクラス,メソッド起動,アサーション起動などが含まれている。
UIMap.uitest – 主にXML表記されたUIMapとUIMap.Designerクラスで構成される。
"Coded UI Testingはアプリケーションのパフォーマンスを向上させる訳ではありません。" Michaelは質問に対して,自身の公式ブログでこう答えている。
WPFでのCoded UI Level1以外にもTelerikでは,4レベルすべてのサポートを備えたRadControls for WinFormsを提供している。さらにはCoded UI Support for RadControls for Windows8を導入して,時間を掛けて完成度を高めてきたプラットフォームをさらに充実させる計画もある。