SvcPerfは、先日Microsoftからリリースされたエンド・トゥ・エンドのEvent Tracing for Windows (ETW)ベースのトレースビューアである。このツールは、ETLファイルやライブトレースセッションを表示したり、カスタムクエリを作成することができる。
このツールはWCF/WFとETWトレースをベースにしたその他のアクティビティのエンド・トゥ・エンドのトレース分析ツールであり、Linq over Traces (TX)をベースにしている。これは、ETLファイルやライブトレースセッションを可視化して、カスタムクエリを作成することができる。
SvcPerfはまた、生のイベントダンプやlinq over tracesを使用してパフォーマンスカスタムクエリをコマンドプロンプトから使用することができる。このツールは他のツールと比べると生のETLファイルのサポートを提供する。さらにETLビューアは LINQ to Traces (Tx) 上に組み込まれたクエリエンジンとして動作し、64ファイルまでの制限がある。
ツールを実行するためにSvcPerf.exeをダブルクリックしても、Windows Performance Analyzer Traceファイルとも呼ばれるETLファイルを探す。タイムラインが読まれた後、イベントログをみるためにF5キーを押す必要がある。その後、ユーザーガイドに記載されているガイドラインに従ってフィルタ操作を行うことができる。
ETLファイルはまた、コマンドラインプロンプトからも読み込むことができる
SvcPerf <File_Name>
また、レイアウト情報と一緒に書かれたすべてのイベントを定義したXMLをベースにしたマニフェストファイルを読み込むこともできる。このファイルはManifest メニュー下のAdd Manifest オプションかコマンドプロンプトから読み込むことができる:
SvcPerf.exe /m:<Manifest1> /m:<Manifest2>
SvcPerfはソース、ビュー、サーチなどの動的なフィルターをサポートする。ソースモードでは、フィルターは入力されたイベントソースに適用される。ビューモードは、メモリ上のイベントのソースストリームをキャプチャすることができ、これにフィルターを適用することができる。サーチモードは、グリッドに読み込まれたイベントに大文字小文字を区別しない検索を行うことができる。また、公式ユーザーガイドで詳細に書かれているフィルター表現を使うこともできる。また、ActivityIdフィールドやRelatedActivityIdフィールドは特定のアクティビティにフィルタを使うことができる。
"SvcPerfは、WCF開発者に非常に便利なツールである"とAltacodeのソフトウェア開発者であるArman McHitaryan氏は言う。
SvcPerfツールはまた、ヒストグラムやパフォーマンスカウンターのなど結果を表形式やグラフ形式で表示するためにDump()拡張を使用してクエリを自由に実行することもできることを、Microsoftはツールと同時にリリースされたユーザーガイドでツールに関するすべてのコンセプトと詳細をソースコードとスクリーンショットで説明している。
"これは.NET Frameworkで優れたETWサポートを得ることができる。EventSourceは始まりだが、イベントビューアでよい視認性を得るためのチャネルサポートが欠けている。"とColin Bowern氏は言及している。