Sync Block Edit は,Visual Studio の複数のテキストファイルに重複するブロックを,自動的に更新するエクステンションである。大規模なアプリケーションのソースコードに含まれる著作権ファイルのコンテント更新や,コメントなどの大きなテキストブロックを更新するときに便利だ。VSIXファイルをインストールすれば,Visual Studio 2012 のツールバーからアクセスできる。
Sync Block Edit エクステンションを利用するには,以下のステップに従う必要がある。
- ひとつのソースコード内のコンテントを,明示的な開始と終了のシグネチャで囲む。
// BEGIN copyright starts
// Your content here
// END copyright ends
- ブロックを選択した上で,Sync Block Edit ツールバーから Sync Update Block ボタンをクリックする。
例として,2つのフォーム(Form1とForm2)を持つWindowsアプリケーションならば,Form1に必要な変更を加えるだけで,その変更の内容がForm2にも自動的に反映される。
Sync Block Editエクステンションの使い方を,視覚的に確認してみよう。
変更前のForm1の内容
変更前のForm2の内容
Form1を更新後Sync Update Blockを実行
"Update Text" ダイアログ
変更を行う対象は,Target ドロップダウンから選択することができる。開始と終了の各行の指定には,デフォルトとしてソースコードから適当なテキストが選択されている。
ログレポート
変更後のForm2
上のスクリーンショットからも分かるように,内容の修正を行ったのはForm1のみである。
開始および終了ブロックを明示的に追加していない場合には, Sync Block Edit ツールバーの Sync Create Block ボタンで生成することができる。
"Create Block" 操作
- 開始および終了ブロックを追加したいコンテントを選択する。
- コンテントに開始および終了ブロックを設定する。
- ターゲットを選択する。
- Create ボタンをクリック
追加されたブロック
選択されたターゲットを対象に,必要な開始および終了行が,エクステンションによって追加される。 ターゲットとして Entire Solution を選択すれば,プロジェクトのすべてのファイルに対してブロックが配置される。