Kii Cloud
アジアのモバイルアプリマーケットで大成功を望むならば,Kiiのクラウドサービス にアプリを登録するとよい。アジアのモバイルコミュニティにおける有力企業のコンソーシアムが提供する,iOS,Android,およびHTML5/JavaScriptモバイルアプリ用のスナップイン・バックエンドである。Kii Cloudならば,数百万という既存のモバイルユーザが,あなたの意のままになるのだ。
私はこれまでMBaaSについて,エンターティメントやスポーツイベントのチケットを購入するためのサービスだと思っていた。かつてのInfoQ 仲間だったMiko Matsumura 氏の一連のブログ記事から情報を得るまで,そのように思い込んでいたのだ。Kii Cloud Service は時間節約のための素晴らしいツールである。最低限のコードを追加するだけで,自らのモバイルアプリに大規模なMBaaS (Mobile Back End as a Service) 機能を簡単に追加することができるのだ。
Kii Cloud を支援するのは,アジアの大手モバイルバックエンドプロバイダやメーカたちだ。それらの企業自身も市場に投入したアプリケーション を通じて,すでにその恩恵を享受している。アジア全域のモバイルユーザにアプリを直接届けたいと思うのならば,彼らと手を組むべきだろう。Kii Cloudは,アプリケーションの完成に必要な時間的拘束から,モバイル開発者を解放してくれる。分析機能に加えて,アプリの収益化手段も提供してくれるこの包括的バックエンドが,ベータ運用中の今なら無償で利用できるのだ。しかも複雑な構成要素の設定は,事前にすべて完了している。
KiiではiOS,Android,HTML5用に,次のようなシンプルなSDKを提供している。
iOS用SDK
• Cloud (バージョン 2.1.1)
• Cloud (更新ログ)
• Ads (バージョン 2.1.1)
• Analytics
Android用SDK
• Cloud (バージョン 2.1.5)
• Cloud 改訂版 • Sync (バージョン 2.1.1)
• Sync 改訂版
• Ads (バージョン 2.1.2)
• Analytics (バージョン 2.1.3)
• Analytics 改訂版 ・ HTML5/JavaScript SDK
• Cloud (バージョン 2.1.2)
• Cloud (バージョン 2.1.2) 改訂ログ
• Analytics
HTML5/JavaScript SDK
• Cloud (バージョン 2.1.2)
• Cloud (バージョン 2.1.2) 更新ログ
• Analytics
これらを利用すれば,完全装備のクラウド・バックエンドを,簡単なドラッグ・アンド・ドロップ操作でアプリケーションに追加できるようになる。自分自身でサーバを設定する必要がなくなることで時間と費用の節約が可能になると同時に,アジアのコミュニティ市場において数百万規模のユーザを獲得することもできるのだ。
Kii Cloudサービスの費用はどれくらいなのだろう?Kiiのサイトを探し回ったが,見つけることはできなかった。それでも,本格的なMBaaSプロバイダになるための初期費用としてKiiの幹部のひとりが言及した,700万ドルという金額をはるかに下回るものになることは間違いない。
独立心を持った開発者の中には,TechCrunchのコメンテータである Jon Curley氏:"おもしろいコンセプトだけど,私は自分でバックエンドを持っていたいね",Frogiss Gcomwill氏:"私はセルフクラウド派だから" というように,自分自身でバックエンドを構築することを選択する場合もあるだろう。
しかし他の開発者たちは,モバイルアプリひとつひとつに専用のバックエンドをセットアップするために必要な数時間,場合によっては数日間というコード作成の時間を,Kill Cloudで節約できるというメリットの方を選択するだろう。また,Kiiのディストリビューションと同じパワーを用意しようとすれば,相当な労力を必要とするはずだ。Kiiの'パートナ'企業を通じてリーチ可能なアジアのモバイルユーザ数は数百万に及んでいる。さらに新規参入の企業にとっては,スケーラブルなバックエンドを,そのために必要なスキルに取り組む必要なく得られる,というメリットがある。Kii Cloudは,アプリケーションの完成に必要な時間的拘束から,モバイル開発者を解放してくれるのだ。