Opscodeは今月初め,Chef 11をリリースした。ハイパースケールなWeb運用 の要求に応えるべく,拡張性の向上が図られている。サーバコアAPIはすべてErlangで新たに書き直された。その一方で,従来版との互換性も同時に確保されている。Erlangで書き換えられたことを表すため,OpscodeはコアサーバAPIの名称を "Erchef" に変更した。さらにサーバソースコードがクライアントから切り離されて,Erlangで書かれた複数のコンポーネントプロジェクトによって再構成されている。
Seth Falcon氏がブログに書いたフォローアップ記事には,Chef 11のバックグラウンドに関する追加情報 が記されている。
Erlangはシェアドナッシングなメモリおよびプロセスモデル,マルチコアにおけるスケール性,さらにはプロセス単位のガベージコレクションモデルによるソフトリアルタイム動作など,大容量Webサービスに適した特徴をいくつも持っています。
Chef 11はRubyバージョンであるChef 10に比較して,メモリフットプリントが桁違いの規模で削減されています。
Chef 11は,10,000ノードを単一のサーバで 管理することができます。これはChef 10サーバの処理能力の4倍以上に相当します。
- knifeコマンドラインツールにknife-essentialが含まれるようになった。
- knife sshがリモートコマンド実行に基づくエラーコードを返却するようになった。
- Shefの名称が "chef-shell" に変更された。
- 単一のクックブックを実行するツールとして "chef-apply" が追加された。