最近のAppceleratorのサーベイによると、企業はこれまで、ほとんどモバイルアプリを作ってこなかったが、今年はもっと作るつもりでいて、モバイルアプリの数はデスクトップアプリを超えそうだ。このレポートには他にも企業のモバイル市場に関する詳しい情報が含まれている。
2013年の企業のモバイルに関する状況と傾向を探ろうと、Appcelerator(クロスプラットフォームのモバイル開発プラットフォーム、Titaniumを支援している会社)は770名の企業エグゼクティブに対して調査を実施した。サーベイからは次のことがわかった。
回答者の87%は、2013年はデスクトップアプリよりもモバイルアプリを作ると思っている。
従来のソフトウェアベンダーはモバイル市場ではほとんどリーダーシップを示せていない。Microsoftをモバイル開発のリーダーと見なしているのは回答者の28.3%しかおらず、ほかSAP – 15.8%、Oracle – 10.8%、IBM – 7.3%、HP – 4.6%となっている。回答者の約半数はHPとOracleはモバイルというものを理解できていないと考えている。
モバイルアプリ数に関して、企業はコンシューマ市場に遅れをとっている。次のチャートにあるように、74%がこれまで作ってきたアプリは5つ以下だと答えている。
2013年には、企業はもっとモバイルアプリを作ろうとしている。0-1アプリ – 20.1%、2-5アプリ – 44.4%、5アプリまでで64.5%になる。また、回答者の10.8%は2013年に20以上のアプリを作るつもりだと宣言した。
企業のエグゼクティブは以下の理由から、モバイルはビジネスにとって不可欠だと考えている。
- 関係を転換するチャンス – 52%
- さらにすぐれたソリューションの要求 – 48%
- 競合からのプレッシャー – 42%
- 利益の増大 – 39%
それなのに、包括的なモバイル戦略があるのは44%にすぎず、22%はビジネスケースが不明確で、30%は必要な時間やリソースが不足している。企業がモバイルで成功する上での主な障害は、54.3% – リソース不足、40.9% – 技術標準の欠如、26.5% – 戦略の欠如、24.9% – 企業データとの統合、が挙げられている。
既存プラットフォームにおける企業の関心には驚きはない。
データソースに関して、CMSを使ってモバイルアプリにつないでいる企業 – 44.7%、Microsoft DB – 39.1%、Oracle – 29.2%、SharePoint – 29.6%、SAP – 19.8%、Salesforce.com 17.9% となっている。
レポートはさまざまな経営にたずさわっているエグゼクティブ770の回答に基づいている。ITマネージャ – 29.5%、開発マネージャ – 16.6%、CEO – 15.3%、マーケティングマネージャ – 11%、VP – 9%、モバイルマネージャ – 6.9%、CIO – 6.2%、企業アーキテクト – 5.5%が含まれる。また地理的な分布は、北アメリカ – 60.1%、ヨーロッパ – 25.7%、アジア太平洋 – 8.1%、ラテンアメリカ – 4.3%、アフリカ – 1.8%が含まれる。調査は2012年11月15日から12月1日に実施された。