Operaは、WebKitをベースにしたモバイルとデスクトップ向けのブラウザの新バージョンをリリースする。彼らは Chromiumを統合する予定でもある。
Operaは、2013年中に新バージョンをリリースする際に、スマートフォン、タブレット、デスクトップ コンピュータ向けにレンダリングエンジンを Presto から WebKitに徐々に切り替える意向であることをアナウンスした。この移行により、 Microsoft Trident と Firefox Geckoとの競争でWebKitが強化され、世界中で選べるブラウザエンジンが少なくなり、無数の開発者の生活が、テストするプラットフォームが少なくなることで、少しばかり楽になるだろう。
Operaの JavaScriptエンジンである Carakanに何が起きたのかは明らかにされていないが、彼らがGoogle V8 を使う可能性が大きい。なぜなら Opera SoftwareのCTOである Hakon Wium Lie氏によると、彼らはChromiumを採用し、コードをコミットし始めている。
我々の専門家が自社のレンダリングエンジンを開発し続けるより、オープンソースコミュニティと協力して、 WebKit とChromiumを改善するほうが理にかなっています。Opera は WebKit と Chromiumプロジェクトに貢献します。既に最初のパッチセットを提出しており、複数列レイアウトを改善します。
Operaのスタッフ会議のビデオが匿名で公開された 、1ヶ月前にOperaの変更に関する噂が広がった。この会議には、OperaのCEOであるLars Boilesen氏が出席し、WebKitをベースにした新しいAndroidブラウザ、Opera ICEのデモがあった。氏は間接的に、スマートフォンとタブレットにおける戦いに負け、思い切った行動を取る必要のあることを認めた。
我々はiOSとAndroidで強うい製品を出すことに集中する必要があります。我々が焦点を当てる、2つの主要プラットフォームです。それらは、電話用に売られているものです。
OperaはOpera Mini を提供し続けるつもりである。けれども「それは Chrome や Safariのような本格的な製品ではない。それで上手く動かないサイトが余りに多くあります。」とBoilesen 氏は言う。なぜなら「Miniは非常に重要です。それは、我々がユーザーを生み出し、次にそのユーザーを我々のスマートフォン製品に移行させる、プラットフォームである必要があります。」
この発表は、全デバイスで3億人に達するユーザーを持つOperaの文脈に意味がある。ユーザーの多くは、製造会社やキャリアがOpera Mobile やMiniプレインストールした携帯電話を持っている人々である。