Yohが実施した調査によれば,2010年から2012年までの間,米国企業によるアジャイル関連業務の募集広告数は558,918件であった。同じ期間中の求職者数はわずか121,876件であったので,100件の募集に対して求職者は17人,という計算になる。有効求職者の50%が10年以上の業務経験を持つ一方で,1年ないし2年の経験者は2%未満である。
調査結果の要約を,Don Kim氏がProjectManagement.comに書いている:
アジャイル求人に関する需要供給の不一致は,逼迫度に差こそありますが,全米に渡っています。
- 求人数は求職者数の約4倍。
- アジャイル専門知識を獲得するためには,企業側にプレミアムの支払いが必要。
- アジャイル人材に関するギャップは,太平洋岸北西部で特に顕著。
- アジャイル人材の労働力不足は悪化の一途をたどっている。
- アジャイル人材の争奪戦は熾烈を極めている。
調査期間において需要の多かった上位10職種は以下のものだ:
- Java開発者
- ソフトウェアエンジニア
- プロジェクトマネージャ
- .Net開発者
- 上級ソフトウェアエンジニア
- ソフトウェア開発者
- ビジネスアナリスト
- ウェブ開発者
- 上級Java開発者
- QAエンジニア
Yohでは,調査結果の注目点を示すインフォグラフィックを作成している。インフォグラフィックと全調査結果は Yohのウェブサイト からダウンロード可能だ。
Shane Hastie 氏はアジャイルコーチ,トレーナ,コンサルタンとして,オーストラリアおよびニュージーランドのソフトウェア教育に携わっている。