Adobe Systemsは、Windows Phone 8を完全にサポートしたPhoneGap 2.3.0をリリースした。これには、全画面モードでビデオファイルを見ることができるInAppBrowserのサポートも含まれている。この新しいリリースでは、ファイル転送に失敗したときの不完全なファイルを削除する機能と、クエリのプラグインのためのURLisAllowed()メソッドの抽象化が含まれている。
PhoneGap 2.3.0には、Cordova.plistをconfig.xmlに変換するスクリプトと、公式に詳細な変更ログが提示されているいくつかのバグフィックスが含まれている。device.nameプロパティは、すべてのプラットフォームで廃止予定になっており、device.modelという名前の新しいプロパティに置き換えられた。
InAppBrowserは、イベントサポートを含めてChildBrowserと同じ機能を持っており、アプリのホワイトリストを使用しない。
var ref = window.open('http://infoq.com', '_blank');
ref.addEventListener('loadstart', function(event) { alert(event.type + ' - ' + event.url); } );
ref.addEventListener('loadstop', function(event) { alert(event.type + ' - ' + event.url); } );
ref.addEventListener('exit', function(event) { alert(event.type); } );
PhoneGap 2.3.0は、連絡先のEメールを検索するときの例外を修正している。また、HTTPSアドレスから連絡先に写真を追加するときの問題と、cordovaコマンドのパスにスペースがあるときの問題も修正された。
PhoneGapアプリケーションは、リソースを分離ストレージにアンパックしないため、Windows Phone 8プラットフォームで読み込みが早い。WP8では、WP7のようにJavaScript、CSS、HTMLファイルをサンドボックス化されたファイルシステムに移動する必要がなくなった。さらにPhoneGap 2.3.0は、複数の画面サイズ、scalable vector graphics (SVG)、ES5、そしてジェスチャーイベントをサポートする。
PhoneGap 2.3.0では、iOS 4.xがサポート除外された。Cordova.plistファイルは、config.xmlに名称変更されて、いくつかのcordova cliコマンドはな名称変更された。たとえば、デバッグはリリース・アンド・ランのように新しいコマンドが追加されて、ビルドに名称変更された
Jesse MacFadyen氏のブログ投稿によると、PhoneGap 2.3.0は、MicrosoftとApache Cordovaプロジェクトの間でアクティブに連携した結果だと記している。
"WP7のサポートは継続しています。まだ多くのデバイスとアクティブな市場が存在しており、私はまだ実行可能なソリューションを検討しています。Apache Cordova for WP7に最新の変更がコミットされたため、WP7アプリを対象にしたアプリがWP8デバイス上で実行できるようになりました"とJesse氏は言う。
Sindre Haaland氏は、Android 4.0.3 / 4.1.1のgetCurrentPosition()に関するバグについて述べており、Simon MacDonald氏は、それに対する返信で、問題が再現できないので、バグの再現手順を提供して欲しいと述べている。
Simon氏はまた、画像に関する質問に答えながら、フォアグランドカメラプラグインの使用についてアドバイスした。彼はまた、将来リリースにおけるカメラ機能の実装可能性(難しいだろうが)についても述べた。