VMwareはPuppet Labsへの初期投資に3000万ドルを追加した。Puppet Labsはオープンソースの構成管理ツールPuppetの開発元だ。OpscodeのChefと並び、DevOps文化を実践している企業に最も普及しているツールだ。
2005年にPuppet Labsを設立したLuke Kanies氏はこの新しいパートナーシップについてブログに書いている。
DevOpsは重要なサービスを提供し維持していく方法、特に開発チームとITチームが協力して働く方法を変えつつあります。
puppet-users Google groupの氏のポストに対するコメントに加えて、
製品に継続的に投資をしていくためです。
氏は The Wall Street Journals CIO Journalに次のように語っている。
Puppet Labsの技術はVMwareだけのものではありませんが、90%の顧客がVMwareの仮想化技術を使っています。
VMwareのクラウドインフラストラクチャ&マネジメントのバイスプレジデントでありジェネラルマネージャであるRamin Sayar氏は、どのようなインフラでも、物理マシンの構成でも、VMware、OpenStack、Amazon Web Servicesでも利用できる構成管理ソリューションとしてのPuppetをより普及させるために協力をしたいと言う。
10genのコーポレートストラテジのバイスプレジデントであるMatt Asay氏はReadWriteWebの記事でPuppet Labsの独立性を強く主張している。氏はPuppet Labsの共同創設者であるAndrew C. Shafer氏の発言を引用している。Shafer氏はこの出資は両社にとって素晴らしいことであり、VMwareが買収後もオープンソースプロジェクトに自主性を与えていることを忘れてはならない、Puppet Labsのオープンソースコミュニティとの関係もこの投資によってOpenStackと同様により優れたものになるだろう、と発言している。
The Registerフォーラムでの議論で、Trevor Pott氏がVMwareは対Microsoftのアライアンスを構築するためにPuppet Labsを必要としている、と主張している。氏曰く
Puppetは異質なものが混ざった環境を提供する能力があります。VMwareはハイパバイザとマネジメントツールが単一のベンダにロックインされてしまうというという状況に対するパラノイアがデータセンター運用者に蔓延しているのを感じ取っているのではないでしょうか。多くがMicrosoftの犠牲になっているのです。
VMwareはオープンソースプロジェクトに対する影響力を強めているようだ。Vagrantの開発者であるMitchell Hashimoto氏はInfoQの取材に対して、VMwareのVagrantのサポートはVirtualBoxのサポートと同じであり、近くベータ版が利用できることを認めた。