2013年2月、Gojko Adzic氏は、時間とお金の投資に対してビジネス価値を最大化するためのソフトウェア開発という領域に取り組んでいる著者、スピーカー、コンサルタント、現場開発者たちを集めたミートアップをロンドンで開催した。
このセッションのゴールは、プロダクト・アイデンティフィケーションやプロジェクトの立ち上げのための各種テクニック(インパクトマッピング、フィーチャーインジェクション、リアルオプション、ホットハウジング、ユーザーストーリーマッピングなど)の背景にある原理や共通の考え方を明らかにすることだった。
このイベントに関するAdzic氏の最初のブログ投稿によると、
この数年、カンファレンスや著書を通じて、同じようなメッセージを伝えてきた人たちや、インパクトマッピング、フィーチャーインジェクション、リアルオプション、ホットハウジング、ユーザーストーリーマッピングといったテクニックのクライアント側のアーリーアダプターたちが一同に介して、部屋はいっぱいでした。私たちが自分たちに課したタスクは、チームが次のステップに進む手助けになるよう、これらの考えをすべて比較し、その本質を力強いメッセージとして抽出すること、「どのテクニックを使っていようが、これらの原則に従おう。私たちはもっと成功するソフトウェアを生み出しているのだ」といったメッセージを伝えることです。
彼らはもっと成功へと導くのに役立つ、いくつかの原則を明らかにした。それによると、以下のようなときに、すばらしい成果が得られるという。
- みんながなぜその仕事をしているのかわかっているとき
- 組織がフィーチャーよりも成果物やインパクトを届けることにフォーカスしているとき
- 成果物を使ってもらい、それによる即時かつ直接的なフィードバックに基づいて、チームが次にやるべきことを決めているとき
- 全員が関心を持っているとき
Adzic氏はブログで、こうしたポイントの背後にある考え方について詳しく説明した。
またこれらの原則に加えて、チームがツールやテクニックを最大限に活かすための実践的ステップを考え出し、次のような図を作った。
Karl Scotland氏とHenrik Kniberg氏もこのイベントについてブログに投稿し、こうした考え方を探求して広めるためのGoogle+コミュニティも作られた。
Adzic氏をはじめ、このグループには、 Mary Poppendieck氏、Gabrielle Benefield氏、Tom Poppendieck氏、Gordon Weir氏、Henrik Kniberg氏、Jeff Patton氏、Ingrid Domingues氏、Karl Scotland氏、Russ Miles氏、Christian Hassa氏、Dulce Goncalves氏、Aaron Sanders氏、Shadi Almviken氏、Chris Matts氏、Olaf Lewitz氏、Matthias Edinger氏が含まれている。
Shane Hastie氏: オーストラリアとニュージーランドでソフトウェア教育に取り組んでいるアジャイルコーチ、トレーナー、コンサルタント。