Azul Systems, Inc. が Zing Platform Edition with WebSphereの出荷を発表した。Zing PEは、IBM WebSphere Applications Server (WAS)をそのZing Java仮想マシンの強化版と統合している。
InfoQ は、Azul CEO のScott Sellers氏にそのリリースとAzul Systemsについてインタビューした。
InfoQ: この発表は、開発チームに何を意味するのかを教えていただけますか?
Scott: Zingは、HotSpotのように即使えるJVMで100% Java 互換性があります。なので JVM が走らせることができるものなら何でも走ります。アプリケーションサーバーであれ、 Scala や GroovyのようなJVM言語であれです。Zing PE の発表は、WebSphere Application Server (WAS)用に特別な最適化を提供した点で、非常に特別です。これによって、WASデプロイの文脈でZingをデプロイするのが本当に簡単になります。それは、これまで複雑で、特に複数のインスタンスをデプロイする時にそうでした。なのでこれで、チームは、WASサーバーを組み込んだZing PEをローンチでき、デプロイを簡単に済ませられます。
InfoQ: では、現在 WebSphereベースの作業負荷を走らせているアプリケーションのオーナーにとって、Zing PE は何を意味しますか?
Scott: Zing PEは、Zing JVM自体のように、現世代のLinuxサーバ上で実行されているミッションそして収益・クリティカルなJavaアプリケーション用に最適化されています。我々がリリースしたZing PEにより、いくつかのJavaベースシステムの特徴である遅延の揺れと外れ値が発生しない、パフォーマンスを出すWebSphereベースのシステムを提供しています。我々は、専門的なチューニングの必要性を減らすことにより、より簡単にJVMを構成できるようにし、アプリケーションが大規模なインメモリデータストアをより簡単に利用できるようにしました。端的に言えば、我々は、顧客が自分のSLAを満たすのを助けているのです。
InfoQ: なぜWAS が選ばれたのですか?マーケットシェアに基づいているのですか?
Scott: 顧客の需要に応えたのです。Zingは比較的小規模な会社なので、製品は大方、顧客次第です。我々がWASの世界で見てきたことの一つは、ミッションクリティカルなデプロイ、ポータル・アプリケーション、eコマースのアプリです。
顧客は、パフォーマンスの一貫性と低遅延を必要とします。電子取引の例では、絶対的な最小レイテンシが要件です。しかし、人間とやり取りするアプリケーションでさえ、応答時間は、100ミリ秒の最悪ケースの応答時間を処理する必要があった。なので要件は異なりますが、WAS全体にはその必要性が存在します。既製のJVMではそれを提供することはできません。そこで我々は、パフォーマンスを重視した、よりミッションクリティカルなアプリを見てきて、その需要に応えてきました。
InfoQ: 他のプラットフォームもターゲットにされますか?
Scott: 他のアプリサーバや他の重要なプラットフォームで同じことを行うことができます。例として、Hadoopのようなフレームワークは、いくつかの最適化、またインメモリキャッシュと分析エンジンにもなるでしょう。なのでこれは特定のプラットフォームをターゲットにする長期的な戦略の始まりです。もし我々がプラットフォーム自体の実行時の特性を調べれば、アプリケーションは、常により良くなります。そしてそれは、我々がWASのPEの立ち上げでやっていることです。
InfoQ: どのようにGarbage Collection (GC)に取り組んでいるのですか?
Scott: 我々は、C4 (Continuously Concurrent Compacting Collector)と呼ばれる全く新しいGCアルゴリズムを持っています。Azulは、GCをヒープサイズとアロケーションの割合に直行するものとして扱っている唯一のベンダーです。他の全てのGCは、世界は停まらなければならない、という特徴を持っています。Azulは、これまで世界を停める必要のない唯一のベンダーです。
InfoQ: GCアルゴリズムがAzulの成功の重要な部分であるように聞こえますが。
Scott: GCは複雑な問題であり、アルゴリズムが複雑です。そうです、それは私たちの王冠の宝石の一つであり、我々は特許を持っていますが、我々はまた、知識とそれを構築し、それが動かす経験を持っています。ちゃんと動くのに何年もかかったものです。
InfoQ: Azul は、ハードウェア会社として会社を始めましたが、今は完全にソフトウェアですね。その変遷について話していただけますか?
Scott: 2002年に遡りますが、我々は大規模なビジネスに重要な実行環境には、Javaは向きませんでした。今日のようではありませんでした。周りには、よりよい HotSpotを構築するためのハードウェアインフラがありませんでした。だから我々は、ハードウェアを作り始めました。我々は2005年に出荷を開始しました。私たちは、マイクロプロセッサ、ソフトウェア、すべてを含んだ製品を3世代に渡って作りました。2008年頃、我々はIntelとAMDのようなチップメーカーとの時間を過ごし、彼らの経験とコモディティプラットフォームの新しい能力と組み合わせることで、我々はソフトウェアのみになることを決めました。Zingは、2010年に出荷を開始しました。しかし、その変遷の中で最も重要な出来事は、2011年の秋になりました。私たちは、我々のプロキシアーキテクチャを必要としないバージョンを導入しました。我々はハードウェアの会社だったとき、私たちはプロセスを自分達自身のコンテキストに押し付けました。Zingの最初のバージョンもそのアーキテクチャを持っていました。しかし、2011年のZing5で、事態が面白くなってきて、我々はそのプロキシアーキテクチャをやめて、低レイテンシ市場をターゲットにするようになりました。市場の驚くべき状態は、大きくなってきました。オープンソースのJVM、Project Harmonyがありました。時間とOracleによる買収を経て、JVMの提供者は、僅かOracleとAzulの2つのベンダーになりました。それは広大な市場であり、非常に小さな競争しかありません。だから我々は面白い場所にいるのです。
InfoQ: あなた方の価格決定モデルを教えてくれませんか?
Scott: これまで、Zing は、サブスクリプションモデルで販売されてきました。 WAS PE は、違います。通常のZingはサブスクリプションベースで、 顧客が意思決定を行うことができ、もし満足しなければ、彼らはキャンセルできます。(昨年、我々には100%を超す更新がありました。どのようにして100%を超す更新があるのか? 顧客が以前より長い期間に更新するからです。Zingは離れられないので、一度使い始めれば、人々は更新を続けます。)IBMは、Processor Value Units (PVUs)に基づく永久のモデルに基づいてWASの価格を決めます。プロセッサのタイプとコア数に応じて、IBMは、マイクロプロセッサ用のPVUレートを作成します。だから、当社の価格は、およそその1%です。
いくつかの金融会社は、彼らが儲けている限り、Zingを買い続けると述べています。彼らはいつも買っています。HotSpotとZing上でアプリのパフォーマンスを比較することは容易ですので、その証明は常に明白です。
Zing Platform Edition with WebSphere は、即入手できる。それは、現在 WebSphere Application Server ND, バージョン 7.0, 8.0, 8.5 をサポートし、そして Linux-ベースのサーバー上で走る Red Hat Enterprise Linux 5/6, CentOS 5/6, SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1/SP2, Ubuntu 10.04, 12.04 LTSをサポートしている。