FoundationDBデータベースプラットフォームは、 NoSQLのスケーラビリティとデータベース内の全データ間のACIDトランザクションを重ね備えている。FoundationDBチームは、彼らの新しいNoSQLデータベースプラットフォームが入手できることを先月発表した。
NoSQLのデータベースは通常、スケーラビリティの理由から複数のデータ要素を跨いだACIDトランザクションをサポートしないが、弱いトランザクション保証は一貫性のないデータが生むことがある。分散型シェアード・ナッシング・アーキテクチャ上に構築されたFoundationDBは、多様なセットのアプリケーションとデータ・モデルをサポートしている。これには"レイヤ""と呼ばれる概念を使用して、異なるデータモデルをデータベース内の順序付けされたキーと値にマッピングする。これらの層の上に構築されたアプリケーションは、コアデータベースのパフォーマンス、データの整合性、操作機能を継承する。
InfoQは、FoundationDBチームのDave Rosenthal氏 と Nick Lavezzo氏に新リリース、製品フィーチャ、リレーショナル・データベースモデルや他のNoSQLデータベース技術との比較に関して聞いた。
Nickは、データベース製品の現在の状況について話した。新リリースは、今ベータであるが製品化できる状況にある。過去数年間内部でテストされ、1年以上アルファテストプログラムを行なっている。
リレーショナルデータベース(RDBMS)や他のNoSQLのデータベースとの比較に関する質問に答えて、 Daveは、FoundationDBは単純なAPIとNoSQL システムの分散設計を RDBMSのACIDトランザクションと組み合わせている、と言った。
InfoQ: いかにデータベースがCAP 定理をサポートしているか、一貫性、可用性、および分断への耐性の3つの関心ごとに対して、それは何を意味するのか説明してくれませんか?
Dave: CAP は、分散システムで分断が起きた場合、一貫性か可用性のどちらかを選ぶことができる、と言っています。あらゆるトランザクショナルなデータベースがそうでなければならないように、FoundationDBは 一貫性を選びます。これらの両方の能力を備えたシステムを作るのは難しいですが不可能ではありません。
InfoQ: FoundationDBデータベースを使う際の制限あるいは制約はなんですか?
Dave:我々は、FoundationDBが持つように設計されていない機能と一緒に現行バージョンのFoundationDBにおける 既知の制限を慎重にドキュメント化しています。我々はいかなるツールでもその制限を理解することは、データベースと同じように重要であると考えています。
InfoQ: 一般的にNoSQLデータベースの将来をどう考えていますか?そしてデータ管理全体の世界でリレーショナルデータベースの役割をどう見てますか?
Dave: もちろん、リレーショナルデータベースが直ぐに消えるわけではありませんが、他のデータベース技術は、RDBMSが最高の選択肢である問題のスコープを狭めています。アナリティクス市場は、従来のRDBMSがTeradataのようなものに置き換えられた最初のものですが、今やHadoopが急速にバッチ処理用の新しい標準になりつつあります。NoSQLデータベースは、自身がスケーラブルな運用システムの有効な代替であることを証明しています。
FoundationDB は、無料のコミュニティ版とサポートがあり、より大きなクラスタ機能を持つライセンス版が利用できる。コミュニティ版はFoundationDBの全機能が含まれ、運用展開が可能である。開発者はFoundationDBを評価する、ベータ版にサインアップすることができ、コミュニティサイトを経由してレイヤを提供できる。
ウェブサイトはまた、FoundationDBの設計と実装に関する情報を提供している、いくつものホワイトペーパーがある。