Patrick Debois氏、独立のITコンサルでDevOpsという造語を作り、近刊のDevOps Cookbookの共著者は、DevOps と ITIL の統合は大きなトピックだ、と確信し、次のように言っている。
ScriptRockの共同創設者であるAlan Sharp-Paul氏は最近、企業内で知的にDevOps と ITIL (IT Infrastructure Library)を統合する必要性を強調した。
ITIL は、アジャイルな DevOpsの考えと真逆に位置するように思える、計画、文書化、プロセス、契約のベストプラクティスのセットだ。氏は、ITILの採用には利点があったし、企業の世界では「必要悪」である、と言う。彼の意見で以下のことは馬鹿げている。
ITILプロセスが過去5~10年にわたって強制されてきたのと同じ方法でDevOps方法論を大企業に強制しょうと試みる... 全く秩序の無いところにITILを導入するのと、ITILの秩序と構造が君臨しているところにDevOps の原理を適用するのは、全く違うことであり、ずっとリスクの高い提案です。
ITILは、そのプロセスに適した場所があります。ITIL はまた、原点として成長しました、ちょうどDevOpsが実践者のものとして成長したように。(...) それに伴う問題は、アイデアではなく、実装です。それは役立つ可能性があります。その1つが変化をコントロールすることに焦点を当てられてきたことです。多くの人がこれを変化を避けることとして捉えました。
Patrickの見方は、IBMの David Norfolk氏により支持されている。彼の主張によると、ITIL は、その時代遅れのベストプラクティスから切り離されるべき、貴重な論理的モデルを持っている。このことは、ビジネスサービスの提供に焦点を当てる時、「車輪の再発明」からDevOpsを防ぐことができる。Patrick はDevOpsは、ITILを変えるべきではない、と反論している。
私が言いたいのは、ITILが自分自身を改革する必要がある、と言うことです。情報の共有によって、いかにITILが頻繁な変化に対応できるか、ということです。セキュリティの多くの人々がDevOpsを受け入れています。私は、ITILに同じことをして欲しいと思います。。結局、ITIL v3では、継続的改善とのやり取りが多くがあった。
CAのVP で Governance Evangelist であるのRobert Stroud氏は、Alanに賛成している。彼は、ITILが完全に「消える」とは思っていない。しかし、ITILプロセスの使われ方は、変わっている。彼は、「自動化と自動化されたコントロールの使用」を重要だ、と考えている。自動化による再現性の増加、自動承認された変更、そしてインフラを規範とする考えが貴重なリソースを開放する、とPatrickは言い添えた。
企業におけるDevOps 実装の探求を続けるこの議論のスレッドは、最近注目を集めている。例えば、InfoQ は、企業の DevOpsへの準備状況に関して専門家によるパネルを行った。BMCのような伝統的なITILチャンピオンは、シナジー効果を狙って概念上とツール群レベルの両方アプローチを統一しようとしている。更に、それぞれのDevOps Days カンファレンス, 例えば今度のDevOps Days in Mountain View 2013 において、「DevOpsは、ITIL や Cobitといかに共存するのか?」を実践者は問われる。