jQuery 1.10 と 2.0.1 がリリースされた。このリリースの一番の目的は、1.x と 2.x 系列を同期させることである。 jQuery 2.x は、 1.x 系列と同じAPIを持っているが、Internet Explorer 6, 7, or 8 をサポートしない。もしあなたがアップグレードを計画しており、現在 jQuery 1.8 かそれ以下を使っているなら、APIに重要な変更があるので必ずjQuery 1.9 Upgrade Guideを読むことである。 jQuery 1.9 か jQuery 2.0を使っているなら、最新バージョンは単に置き換えれば済む。jQuery は、MIT ライセンスのもとで提供されている。
このリリースの注目点は、以下である。
- 緩い HTML パーシング
- $(html)のタグの前にまた、リーディングスペースや改行を持てる。 $.parseHTML()を外部ソースからの HTMLをパースするのに使うことを強く薦めるので覚えておいて欲しい。
- モジュール製の改善
- .wrap(), .wrapAll(), .wrapInner()、.unwrap() メソッドがオプションになったので、これらのメソッド除外するカスタムビルドを作成することができるようになった。もしあなたのコードがjQuery 1.7で導入された、より新しい .on() イベントメソッド使っているなら、また .bind()と .delegate()も除外できる。jQuery, Google, Microsoft CDN上のリリースは、最大限の互換性のために、引き続き全てのメソッドを含んでいる。
- IE9のフォーカスで死ぬ問題の修正
- ページが準備できる前に、iframe内のページが要素にフォーカスしようとしたり、document.activeElementを読もうとしても、IE9でエラーになる。この問題に対する内部的な回避策は、ネイティブの DOM .focus()を使うことである。
- Cordovaの修正
- jQuery 2.0.1で、Cordova deviceready イベントが適切にイベントターゲットを設定しない。この問題は、iPhone と Android 上でCordova 2.5.0を使って確認されている。回避策は、ターゲットをドキュメントにセットすることだ。
完全な jQuery 1.10 と 2.0.1 の変更ログは、リリースブログ記事の最後に載っている。
jQuery 1.10 と 2.0.1 は、jQuery CDN上から入手できる。Google CDN と Microsoft CDNは、この記事を書いている時点では、まだ以前のバージョンをホストしているので、数日中にチェックして欲しい。