Microsoftは、Visual Studio 2012 Update 3の“go-live”バージョンのリリースを発表した。以前に報告したように、このアップデートは、主にバグ修正に焦点を当てており、以前のアップデートよりも小さくなると予想される。この発表についての興味深い新たな詳細は、このアップデートがVS2012に対するMicrosoftの最後になると思われることである。
注意すべきことは、VS2012.3 ダウンロードページで、これは、リリース候補として記されているが、実際にこれは適切なところである。以前に約束したように、このページで、ユーザーは、WebインストーラまたはTFSとVS2012の両方に向けたスタンドアロンのISOを選択することができる。“go-live”版は、公式リリースとは異なり、その稼働設定でのインストールを慎重に行うよう留意して欲しい。
Microsoftの Charles Sterling氏が挙げる、2つの新機能は、Gitを使うTeam Project用の継続的インテグレーションの追加とビルドサービス構成ウィザードへの改善である。これは、以前のインストールからビルド設定を取得する、アップグレード作業を支援する。
いくつかの特に厄介なバグが、今回のアップデートで修正されている。例えば、
- アプリケーションの混合モードでのデバッグで、デバッグが遅い(C++ とマネージC++を使う場合を含む)
- IDEによって、サフィックスのみのファイル(たとえば“.gitignore”)の処理を改善
- Windows XPをターゲットにしたアプリケーションを壊すUpdate 2で持ち込まれたバグを修正
- Webプロジェクトを開発する際に、発生する可能性のあるクラッシュ
アップデート3で修正されたバグの完全なリストは、これ Knowledge Base 記事 (KB 2835600)で入手できる。 これらは、VSのほぼ全域に影響する。その中には、F#, C++, Team Foundation Server、Portable Libraryが含まれる。
V.Next?
CTP3の発表の他に、MicrosoftのBrian Harry氏からの大きな情報は、Microsoftは、この3つ目のアップデートがVS2012の最後のものである、と期待されるので、より完全にV.Nextの開発に移っていくことを確認したことだ。顧客の質問への思慮深い回答には、新機能とバグ修正の間でVS開発のバランスをとる、Harryのアプローチへの考察が提供されている。残念ながら、C++11の更なるサポートは、IDEに今も存在するパフォーマンスの問題と同様に、V.Nextを待たなければならないようである。