Microsoftの Visual Studio Tools for Gitがアップデートされ、スピードが著しく向上すると共に、他にも重要な変更がある。ツールのこのエディション は、大きなリポジトリで作業したした際のより高速なプッシュ操作と速度の大きな改善を約束している。
MicrosoftのBrian Harry氏の報告では、１つの例外的なユースケース（１０個の1KBのファイルをプッシュ）ではパフォーマンス増加が4765%で、平均で概ね３桁の増加をこの新リリースは示した。私の（非科学的）テストでは、このリリースの速度増加は、この報告ほどではなかったが、前バージョンからの改善は見られた。
速度の改善の他に、他にも特筆すべき新フィーチャがあり、例えば以前チェックアウトが失敗する原因であったCRLF (carriage return linefeed)文字の処理が改善された。誤ってファイルに追加されたCRCRLFシーケンスのバグも修正された。 安定性による恩恵の他に、適切に行の終了 を維持することは、クロスプラットフォーム開発に取り組む場合、非常に重要である。助かる機能として、マージやプル操作の前にIDEがソリューションを保存するように促してくれるようになった。
httpsによるアクセスをサポートするには、ツールはリモートリポジトリをなお必要とする。しかし、SSHによるアクセスでは、それらの必要性に対する回避策がある。このことは、Gitub や Bitbucketのような人気のあるGitプロバイダには影響しないが、開発者がローカルリポジトリにSSHでアクセスする場合には、妨げになり得る。一番手早な回避策は、コマンドラインツールを使ってリモートリポジトリをpull/cloneして、次に一度ローカルリポジトリを作った後は、VS Gitを使ってそれを操作することだ。
MicrosoftのMartin Woodward氏は、VS Git が現在SSH をサポートしていない理由は、依存している libgit2 ライブラリがこの機能を提供していないからだ、と言っている。 更にMatthew Mitrik (やはりMicrosoft)氏は、現在httpsのサポートの改善を最も優先させており、その後にSSHをサポートするだろう、と話した。