Microsoft は、Windows Azureの機能拡張をリリースした。この中には、ポイントツーサイトの接続サポート、ソフトウェアVPNデバイス、ダイナミックDNS、リモートPowerShell、およびLinux SSH、更にリモートデスクトップとRuby用の新らしいソフトウェア開発が含まれている。
ポイントツーサイト仮想プライベートネットワークにより、個々のコンピュータとWindows Azureの仮想ネットワーク間のVPN接続をVPNデバイスを必要とせずに、セットアップすることができる。これは最終的に、企業のファイアウォールの背後またはリモートの場所にいる場合でも、Windows Azureとクライアントマシン間の安全な接続の設定を簡単にする。Secure Sockets Tunneling Protocol (SSTP)を使うWindowsのVPNクライアント内からすべての活動を管理することができるようになる。
Microsoftはまた、管理ポータルの仮想ネットワーク作成ウィザードを更新した。これで、既存のサイトツーサイトVPN接続ソリューションに対するソフトウェアVPNデバイスのサポートを含んだ、サイトツーサイトおよびポイントツーサイトVPNの両方のオプションを設定できるようになった。
アップデートには、純粋なソフトウェアベースのWindows Server 2012のサイトツーサイトVPNオプションが含まれている。これは、Windows Azureの管理ポータルからPowerShellスクリプトを実行することによって有効にすることができる。このポータルによって、Windows Server上のRouting and Remote Access Service (RRAS)を使うことができ、その上でサイトツーサイトVPNトンネルとルーティングテーブルを設定できる。
ダイナミックDNSサポートの助けによって、仮想ネットワークとその中のVMを再デプロイすることなく、いつでも仮想ネットワークのDNSサーバの設定を更新することができるようになる。Windows Azureはまた、LinuxSSHプロビジョニングをサポートするWindows仮想マシン上でリモートPowerShellを有効にすることができる。
Microsoftは、Windows Azure Cloud Servicesのサポートを追加した。この中には、開発者がクラウドサービスのConfigure タブを選んでREMOTE bボタンをクリックすれば、ウェブとワーカーロールインスタンスにRDP接続できる機能が含まれている。 また初期のアプリのデプロイ時に有効になっていない場合でも、管理者は動的にリモートデスクトップサポートを設定できるようにする機能も提供している。
この最新のアップデートは、Ruby用のWindows Azure SDK を含んでおり、最近発表されたIaaS インフラを使い、ブロブ、テーブル、キュー、トピックおよびサブスクリプションを利用して、アプリケーションを作成し、デプロイできる。Windows Azure SDK for Ruby は、AppFog と Microsoftが協働している、完全なオープンソースプロジェクトでGitHub上にホストされている。