NuoDB 1.1はADO.NETドライバ,LINQとEFのプロバイダ,Windows 64ビット版とAzureのサポートを提供すると同時に,パフォーマンスも改善されている。
NuoDBはNewSQLデータベースのひとつだ。ファイルシステムやAmazon S3,HDFSなどにデータを永続化するキー・バリュー型ストレージ上に構築され,SQLクエリとACIDトランザクションを完全にサポートする。NuoDB 1.0 GAが発表されたのは2013年1月だった。そして修正を含む2ポイントのバージョンの後,3つの領域で拡張および改良が行われたバージョン1.1が今月リリースされた。
.NET/Windows
- Windows Server,Windows 7と8の64ビット版をサポート
- VS2012, LINQ, Entity Frameworkの完全サポート。SQLブラウジング機能も含まれる
- ADO.NETオープンソースドライバ
- Azure上での動作をサポート
生産性とパフォーマンス
- 33%改善されたスケーリング性能
- 高負荷時における50%のパフォーマンス向上
- テスト目的の要求シミュレーションツール
ユーザーエクスペリエンス
- 管理コンソールに組み込まれたSQL Explorerにより,データベーステーブルのブラウズ,生成,削除,編集を行うことができる。Visual StudioやSQuirreL SQL Client など,標準のデータベースブラウジングツールでブラウズすることも可能
NuoDBではこのデータベースを,Linux機上で動作する Amazon Marketplace でも利用可能にしている。ひとつのアプリケーションインスタンスで数千台のクライアントに対応可能なマルチネナンシ,ビルトインのディザスタリカバリなどを備える。
Node.jsやPHP, Ruby, JRuby, Dupal, Go, Perl, .NETなどのドライバが用意され,Windows, Mac OS, さまざまなLinuxディストリビューションとSolaris上で動作する。データベースには 3つのエディション がある。コミュニティエディションについては,"永遠にフリー" だ。