Vision Mobile (以下、VMと略す)は、
VMがマーケットの雑音の中から抽出した情報のうち、いくつかの代表的なものを、以下に紹介しよう。 「開発業者の経済2013 - アプリケーション経済の基礎「開発ツール」」―これは、全世界の数千のモバイル開発業者を対象に、コーディング言語、ツール、その他実装に関わる課題と、彼らを成功に導いたマーケティング手法について調査したデータをまとめたものである。
例えば、開発業者の72%は、Android向けに開発を行っている。Androidは、アジアとヨーロッパの開発業者に特に人気が高い。
その他のプラットフォームにも、まだ望みはある。47%の開発業者がWindows Phone での開発に興味を示しているし、15%は ブラックベリー10 に、23%は、フェイスブックのプラットフォーム に進出しようと計画している。
広告は、開発業者にもっとも人気のある収益化の方法だが、アプリ1タイトルあたりの収入額としては最小である。グーグルのAdMobは、おすすめの広告プラットフォームである。VMは、アプリ開発業者とそのユーザとのやり取りを改善したいなら、HelpShift を使うことを推奨している。
もし、モバイル開発業者がこのごろ少々当惑しているとしても、彼らには弁解の余地がある。なぜなら、VMが記しているように、APIやSDK、諸々のウィジェットなど、今や500を超えるサードパーティ製ツールが発表されているのである。それらは、アプリ開発のあらゆる作業(作業前、作業後または作業途中でも)をまかなうためにいつでも選択することができるのである。
このレポートは、繁栄するモバイル環境についての興味深い統計データがぎっしり詰まっている。たとえば、販売されたスマートフォンの74%は Android OSを使っており、サムソンは、 モバイル端末のマーケットリーダとして長らく君臨してきた王者ノキアに取って代わった。(サムソンは)同様にiPhone 4Sにも販売数で上回っている。開発業者の3/4は、3つのモバイルプラットフォームで同じ程度に開発を行うが、多くの開発業者はiOSを最も好み、iOSはAndroidよりも収益性が高いと見なしている。しかし、ほとんどの開発業者のアプリは金銭的には成功していない。彼らの格言は、「本業を辞めるなよ!(皮肉をこめた表現。本業であるアプリが儲からないので、むしろ副業のようなものだ、という意味。)」である。
開発業者の半分は、HTMLの使用について検討している。HTMLの開発業者は、他のプラットフォームを使う開発業者より統計的に収益性が高い傾向がある。このことは、HTML開発業者が、有料登録による収益化をよく使うことに起因している。
PhoneGap と Appceleratorは、クロスプラットフォーム開発ツールのリーダである。クロスプラットフォームツールのもっとも重要な特徴は、ネィティブAPIへのアクセス性、実行性能の最適化、およびネィティブUIの再現性である。Tapjoyのようなクロスプラットフォームネットワーク(CPNs)は、アプリ同士のトラフィック取引によってアプリを宣伝する方法を提供し、さらにダウンロード数に応じたインセンティブ報酬を与えることによって、モバイル開発業者を支援している。
この