EclipseCon 2013において、L33t Labsは、OpenGL上で走るSWTのポート版をお披露目し、それを使ってOpenGLハードウェアによりアニメ化したグラフィカル効果を持つEclipseインスタンスをデモした。
そのプレゼンは、その時に最も高く称賛されたものの1つで、最近YouTubeでビデオがリリースされ、IDEをその作用を適用してレンダリングする機能をデモしている。
SWTは、Eclipseのウィジェット・レンダリングライブラリで、ネイティブなレンダリングと合成のエンジンを活用しつつ、様々なウィンドウシステム向けに実装を提供できる。これは、Javaベースのグラフィックスがパフォーマンスの低さに苦しみ、ネイティブ・オペレーティング・システムのコントロールのように見えなかった時代に作成された。それ以来、JavaVMとJava UIはパフォーマンスが向上しており、JavaFXのような新たな取り組みによって、JavaがSWTに追いつくことができた。
OpenGLの例は、目の保養(おそらく実環境で使用されることはないような効果を含む)を沢山示したが、後半の5年間には期待の変化があった。2007年のiPhoneのリリース以来、全体として携帯電話業界が焦点を当てたのは、目の保養ばかりでなく、特に標的のユーザーインターフェイスの改善だった。これによって、ユーザーの注目がコードの特定の場所に惹きつけられるようになった。
多くのIDEは、前世紀に作成されたそれらの遺産を共有している。Eclipse「Javaブラウジング」パースペクティブは、Visual Age for Javaのユーザーインターフェイス(それ自体は1980年にリリースされたVisual Age for Smalltalkに基づいている)を基にしている。過去10年間、どの主要なJava開発ツール用の開発環境のUXは殆ど変わっておらず、変わったのは、インターフェースの色や基本的なレンダリング技術における微調整だけである。(Eclipseの歴史の詳細については、InfoQによるEclipseの過去、現在、未来に関する、Mike Milinkovich氏とのインタビュー を参照して欲しい。)
おそらく、ここ数年間の開発環境の最大の変化は、AppleのXcodeで、Gitリポジトリ(タイムマシン風の効果として変更履歴を視覚化する)で開発する新しい方法と、静的リークにつながる可能性があるパスをもたらした。
最近では、IDEの焦点は、Webベースのエディタを目指しているEclipse Orionでウェブに振られている。常時オンラインのGitリポジトリの時代では、ブラウザのみで動作するエディタを持つことは、リモートのコードで開発するのは理想的な方法だろう。これのいくつかは、UXを再検討してブラウザが動作する方法に合うようにする必要があるが、新しい技術や仕組みを試す実験的な活動の場を提供する。
IDEのレンダリングプラットフォームとしてOpenGLは見守らなければならないが、次の10年は、コードが編集、デバッグ、ビルドされる方法いのいて、大きなUXの変更をもたらす可能性がある。