Microsoftは拡張機能や67の改善点、バグフィックスを含むExtended WPF Toolkit Toolkit v2.0.0コミュニティ・エディションをリリースした。そのToolkitにはAvalonDockと呼ばれるフレキシブルなドックウィンドウコントロールが含まれており、それを用いると開発者は人気の統合開発環境(IDE)の多くでも用いられているようなドックシステムを用いてカスタマイズ可能なレイアウトを構築する事ができるようになる。さらに、そのToolkitにはOffice 2007のテーマに加え、AeroやMetro、Visual Studio 2010のテーマも含まれている。
WPF Toolkit v2.0.0はWindowContainerコントロールを提供しており、同時に一つ以上のChildWindowを含むことが可能になっている。Toolkitに含まれているMessageBoxクラスは新しい多くのプロパティを持っており、クロームのスタイルを変更したり、XBAPアプリケーションで表示したりする事が可能になっている。さらに、すべての機能をデモンストレーションする事ができるライブ・エクスプローラ・アプリケーションが提供され、ToolkitのすべてのコントロールにはWindows 8テーマが追加されている。また、NewItemTypesAttributesクラス、PropertyContainerStyleプロパティ、PreparePropertyItemイベント、ClearPropertyItemイベント、CreateFilter()メソッド、SelectedPropertyプロパティなどが追加されている。
リリースにはPropertyGrid.Padding、PropertyItem.Background、PropertyItem.VerticalContentAlignmentの修正に加えて、PropertyGrid.BackgroundのカラーがVisual Studioのカラーを反映するようにする調整も含まれている。これらの修正点に加え、PropertyItem.Heightの値が行のラインの位置を壊さないようにする修正がなされている。
Toolkitの最新リリースではフォーカスの有るPropertyItemが変更になった場合に選択されているプロパティを更新する機能を含むReceiveWeakEventメソッドが削除されている。さらにPropertyItemはPreviewMouseDownイベントをハンドルしないようになり、上下矢印で前と次のプロパティが選択できるようになった。
このリリースではDataGridのコピーライト・ウォーターマークが削除され、SplitButtonは他のボタンとうまく統合できるように標準的な見た目と挙動になるよう修正されている。RichTextBoxはテキストがセットされた時の不具合は見られなくなり、TextプロパティはTextFormatterが変更されると更新されるようになった。前のリリースでのChildWindowコントロールでのメモリリークは修正され、新しいDateTimePicker.AutoCloseCalendarプロパティが追加された。
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